「長く続けられる働き方してますか」

転職して変わったものの一つに勤務時間帯がある。日系企業の欧州駐在は日本が動いている昼までが勝負。日本で働いていた時も日勤で基本は夕方には仕事を終えていた。

今は私の仕事のカウンタパートは北米(それも西海岸）にいる。欧州在住の私は午後から夜が勝負時間帯。

最初の２ヶ月は

「できるだけ吸収したい」

「新入りだしできるだけ相手にあわせよう」

と結構夜まで仕事を詰め込んでいた。

その分朝はゆっくりで、余裕がある。自分の時間が取れるからいいな、程度に最初は思っていた。

感じ始めた違和感

ところが段々、なんだか今の生活に違和感を感じ始める

子供は７時ごろ起きて慌ただしく準備し８時前には登校する。私の仕事が忙しい夕方に子供は帰宅し、私が仕事終わるころにはもう寝る支度。遅い時はもう寝ているときも。

子供といる時間が殆どない。

そんな時、ある言葉を聞いた。

「一時的なら残業して頑張るのはいい。繁忙期ってあるから。その分閑散期になったら残業で貸し出した自分の時間を取り戻して自分や家族の為に使って。いつでも残業だったり、いつも自分や家族の時間を犠牲にしているのではいずれ疲れてくる。それでは長く働けないよね」

それでは長く働けない、この言葉が響いた。

違和感の正体がわかった。

転職してからの働き方は仕事優先で私が仕事同様大切にしたい家族や自分の時間を犠牲にしていた。
つまり今の働き方が今の私の価値観、生き方とあっていないのだ。

この働き方私は長く続けられない。

とはいっても仕事自体は楽しいし、この会社での私なりのビジョンもあるし、何より転職したばかりの会社を辞めるつもりはない。

さてどうする？

私の解決策

私の場合、一番違和感を感じているのは子供との時間が取れない、ということだった。とりあえず子供との時間を増やそう。

幸い会社はコアタイムのないフレックス。ミーティングの相手とうまく時間調整をしたり、自分の作業時間を午前中に持ってくる等して少しづつ夕方への時間の集中を分散させることができてきた。

そして１8時－２１時はブロック時間を作り、MTGはその時間には入れず
夕食、入浴、団らん等家族との時間に充てようと決めた。

(どうしても都合がつかないものだけは例外的に出るが。。。)

マインドセット

時差がある同僚とコミュニケーションを取る為、１８時ー２１時は一部の同僚にとってはゴールデンタイムだ。

そこにブロック時間を作ることはちょっと気が引けた。

でもそれを乗り越えなければまた同じことの繰り返し。

相手に合わせる仕事をしているとどうしても自分の時間、自分の優先を犠牲にしがち。

持ち前の性格もあるのだが。

周りを観察していると、長い期間うまく働いている人って自分の譲れないラインを持っていて、その基準に基づきNoをはっきり言える人のようだ。

仕事はするけど、それ以外ではプライベート(自分、家族、友人の為)の時間も確保する、バランスを取るということ。

そうでないと何かを犠牲にし続けていることになり、結局何かを失ってしまうものね。

お互いを尊重し、生活や働きやすさが整ってこその仕事でありパフォーマンスだ、と割り切ることにした。このマインドセットだと自分の時間を正当化できて、Noも言いやすくなった

環境づくり

マインドセットの他に大切なのは環境づくり。特に私の仕事は周りからのインプットで動くので緊急案件ばかりが続くと中々コントロールしにくい。

そこで心掛けているのが先手で動く事。後追いの突発の仕事は大抵緊急になる。

そうならないためにアンテナは高く、少し先を見ながら優先順位を決めて進めていく。

ポイントはアンテナを高くすること。自分がいくら気を付けても周囲がつねに後追いでは

緊急は減らない。

緊急が常に多い所やその周囲を定期的に見回り(‼)、火種がないか見回りをしておくようにしている。

それでもだめなら最後は一時的にでもやらないことを決めることだ。
大切なのは自分の時間の使い方を会社や仕事に委ねるのではなく、あなたの意思をすこしでも入れないと、時間は再現なく仕事につぎ込まれることになりかねない。

最後に

老若男女問わず自分の時間、家族や友人との時間は必要だし、それがあると人生より充実する。

自分がある程度心地よい程度のバランス取れてないと長期的に働き、パフォーマンスを出すことはできない。

つまり、サステナブルとは言えない。

その持続可能な働き方は各人の価値観、状況によっても変わってくる。それを決めるのは会社や同僚ではなく、あなたが形作り、整えていくもの。

人生１００年時代。働く期間も長くなっているのだからあなたにとって持続可能な働き方にしていかないとどこかで息切れしてしまう。

あなたの今の働き方はあなたにとってサステナブルですか。

最後までお読みくださりありがとうございます。
素敵な週末をお過ごしくださいませ♪

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