子どもを授かると言うこと

「妊活」「不妊治療」この言葉は割と身近になったのは、30歳半ばを超えてからだった。20代後半の後輩でさえも、なかなか授からなくて通院していると言う話を聞いて、子どもを授かるとは本当に奇跡に近いのだろうなと感じるようになっていた。

学校の性教育では、「排卵日あたりに性行為をすると妊娠する。だからこそ、避妊はしっかりしましょう。」と教えられる。避妊しなかったらすぐ授かるもんだと思っていたが、そうではないのだと周りの「妊活」話を聞いて痛感させられる。

そのうち結婚して、子ども授かったらいいよねとのんびりかまえていた私。子宮年齢だ、人生で作られる卵子は決まってるだ、高齢出産はリスクが高いだなんだ知って、35歳前、相手もいないのにとにかく焦ったのだった。

「子どもが欲しかった」と後悔する日が来るのではないかと。
子どもが欲しいから早く結婚したいと自分のエゴ丸出しだったな。
そんなんで相手も見つからず、痛い女になりつつあった。いやなっていたか?それは今もか?(話ずれるわ、置いといて)

その後ぐらいに子宮筋腫発見し、初めての婦人科系の病気にビビり、子ども産めないかも!?と軽くパニックになり、先生に「産めないことないけど、36歳よね。子どもが欲しかったらすぐにでも、明日にでも妊活しないと。」と言われ(今でも恨んでる笑)絶望を抱き、そもそも相手も見つけらんないし、もう無理なんだろうなと子どもを産んで育てると言う選択肢を自然と持たないようになっていった。

が、今、素敵な人と出会い、結婚し、急に選択肢が復活し出した。

子どもはどうしたいか。
と言う話になった時、私も旦那も「授かりものだから」と言う考えが強かった。
旦那に至っては、大真面目に「もし、子どもが生まれてちーが子どもが1番になっても、俺はちーが1番だから。それは変わらないからね。」と言っていた。付き合ったばかりの頃、えらく感動した言葉。その言葉に救われている私もいるし、ちょっと縛られている私もいることに気づいた。

恐らくだけど、旦那は2人だけの生活を大事にしたい人なんだと思う。
妊娠、出産して、私のホルモンバランスが変わって、旦那に見向きもしない妻になってしまうことを極端に恐れている気がする。ずっと恋人気分でいたいのかなーって。

いつだったか、よく行くバーのマスター(子ども3人もいるお父ちゃん)と意気投合していた。「子どもいることは今とても幸せだけど、もし、昔に戻れるなら、子どもを授からないようにします。嫁と2人でも幸せですから。子どもが嫁のおっぱい飲んでるの見ると、それは元々俺のだからな!って気持ちになります。」に「わかるな〜」とえらく共感していた。

となってくると、「本当は子ども欲しくないのかな」と変に勘繰ってしまう。自分のよくない所、相手の気持ちを勝手に勘繰ってそれに合わせようとする所発生してしまった。それだったら、2人での生活もいいかなとなりかける。それと、同時に不妊治療に進んだら、猪突猛進な私は絶対欲しいと一生懸命になりそうで怖かった。

そんな私をみて、保育士、子どもが好きを尊重してくれているからこそなのかも知れないが、「2人の子どもだったら授かりたいよね。」と選択肢を残しつつ、「ちーはどうしたい?」と気持ちを聞いてくれた。優柔不断な私のゆれる思い&不安を受け止めてくれた。

「子どもは持たない」と言う選択をするには早すぎるし、「子どもは絶対欲しいから妊活!」って言う温度感にもなれず、「自然と授かったらいいな。でも年齢も年齢だから、とにかくできることから動いてみよう」だった。「やれることをやっていこう」と言うのは、普段旦那が大事にしている考えで、この考えに救われていたりもする。

自分たちのできることをコツコツと。授かったら嬉しいし、授からなかったら2人の生活を楽しもうと最終的に落ち着いていった。

と言いつつも、不妊治療につて知れば知るほど、驚かされる。精子を採取して検査する、管を入れて卵子を検査するは序の口で、定期的に病院に通う時間を捻出すること、性行為した翌日に病院に行く(子宮内に精子がどのぐらい残っているか検査するとのこと!!)ことさえあるし、下手したら毎日注射を打ちにいくこともある。なんと!神秘的な夜の営みを、医学で徹底分析ってか!?そして、フルタイムで働いている人、難しくないか!?

保険が適応されるようになったといえども、ある程度まで治療が進むと、やはり課金制度。どんだけお金と時間をかけるかだ。体外受精ぐらいから課金制度。体外受精か。。。

夫婦の夜の営みをだいぶ赤裸々にしていく覚悟があるのか?
それに2人とも耐えられるのか?
そこまでして子どもが欲しいのか?
とそこはそこで悩みの種だった。

まずは、自分の子宮について知っておこうと、引っ越す前に2つ検査をしていた。血液検査で、AMH値(人生で卵子を作る数は決まっていて、それを数値化したもの)と子宮鏡検査(子宮内の環境をカメラをみて調べた)をしていた。AMH値は、1.1と低め。43歳ぐらいの平均値(だいたい私の年齢だと2あるのが平均とのこと)不妊治療するなら早めに治療内容をステップアップすべし。子宮鏡検査は問題なしだった。でも、子宮筋腫がまだあった。(あんのかーい)

動き出したら、きっとどんどんステップアップしていくだろう。その覚悟できてないし、でも、何か動かないとこのままだし、少し動いただけで授かった話も聞くし、そもそも子ども欲しいのかと根本的なこと考えだして、覚悟も決まらず、とりあえず病院の説明会に参加して、初診を予約し、旦那と2人で行くことにしたのであった

旦那と温度感が同じなのは嬉しい。どっちかが、絶対欲しいでしょ!でも、そんなことまでするの!?めんどくさい!と嫌がったりしても、辛かったなぁと。

いや、でも本当しみじみ思うのは自然に授かった人、できちゃった婚は奇跡だよ奇跡。
治療を経て、子どもを授かった家族もすごいよ。それぞれの妊娠・出産にエピソードがあり、それを乗り越えてきた世の中の子育て家族、妊婦さん、本当に尊敬の眼差しです。

どうなることやら。ちょっとずつ書き留めていこうかと。

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