古川ちいきの総合研究所

「こたえはきっと、森にある。」地域の森林・林業・木材業のトータルデザイン&実践型パート…

古川ちいきの総合研究所

「こたえはきっと、森にある。」地域の森林・林業・木材業のトータルデザイン&実践型パートナー。 https://chiikino.jp/blog/

マガジン

最近の記事

森林認証 必要あるの?の答え

コンビニの商品棚に注目! 2017年6月、コンビニエンスストア最大手のセブンイレブンの商品棚で、ある変化があったことにお気付きでしょうか?それは、紙パック飲料の裏面での出来事でした。お茶やジュース等プライベートブランド1000mlの紙パック全てに、森林認証PEFCのロゴが入ることとなったのです。他にも、「キリングループがすべての紙製の包装容器を2020年までにFSC認証紙に切り替え」の方針を示すなど、CSRを重視する世界的企業を中心として、森林認証紙の導入が徐々に広まりつつ

    • 6次産業化なんてのは、逃げである!?

      あるライターの方が川上村を来訪されていて川上村の山守らと、よもやま話でのこと。私が何となく思っていたことを、A氏がス~っと言葉にされました。 「農林漁業の6次産業化ということについて思う事があるんですよ。付加価値化、サービス化して儲けていこうっていうことに関しては、何も悪いことではないし、そういう時代になったのもよくわかります。ただ、それを認めているということは、そもそも素材価値を認めていないということでもあり、本当に素晴らしい野菜、本当に素晴らしい、木材、それはそれで、素

      • 需要が見えないと、やらないんですか?

        「これが、古川さんの仕事なんですね。ようやく分かりました。ストンときました。」と、最近一緒に仕事をするようになったHさんに言われました。 林業会社の経営者であるHさん。 この日は、森林資源を活かした事業展開を目指した地域産材利用プロジェクトの一環で、Hさんと共に行政窓口の方へのプレゼンへ行っていました。 冒頭の一言は、そのプレゼン(打合せ)を終えた後に言われました。 Hさんから見たコンサルの仕事は、 ①マクロの統計データから時流を把握しつつ ②特定の市町村、都

        • 林業再生の顧客はどこに?

          林業再生の仕事をしていると誰のために仕事をしているのか!?ということが複雑になり、事業ビジョンの整合性、合意形成の方法が困難になることがあります。 例えば、簡単に「連携」とはいいますがやはり素材業(丸太)と製材(製品)では、林業側は、より高く丸太を売りたいですし、製材側は、より安く丸太を仕入れたいわけです。 例えば、生産者の組合と、製材組合との関係性など・・・ また、林業という事業領域も複雑で、関わる事業者は多様であり、建築、インテリア家具、バイオマス等の利用する側を除

        森林認証 必要あるの?の答え

        マガジン

        • 林業・木材業
          5本
        • ライフハック
          4本
        • 企業ブランド化
          3本
        • ビジネススキル
          6本
        • マーケティング
          1本

        記事

          天運と地運

          運には2種類あると言われますが、今回は麻雀を題材に、「運」についてご紹介したいと思います。 これを理解すると、「努力」「変化」「初動」「多様性」「知力」「事前準備」「能力」「実力」の大切さが分かります。 麻雀といえば、知る人ぞ知る「桜井章一」。桜井章一と言えば、20年間無敗の男で、ヤクザ世界の代打ちをしてきた人物と呼ばれる彼は、「雀鬼(じゃんき)」と敬称され、雑誌「近代麻雀」での漫画連載を始め、各種メディアにおいても、彼の生き様や仕事への姿勢が取り上げられています。そんな

          なぜ、この眼科を選ぶのか

          先日、コンタクトレンズを買いに眼科に行きました。少々お金はかかりますが私の場合、眼と歯はしっかり病院に行って診てもらうようにしています。昔から家族から言われ続け習慣化しているからという理由もありますが、結局は「自分の(長期的な)健康に関わることへの安心」を求めているからこそ、インターネットでコンタクトを買える時代ですが、あえて眼科に通うようにしています。 また、コンタクトを買う場合、眼科はどこにいっても同じかなと思うこともあるのですが、 ・定期的に検診を受けられる。(数か

          なぜ、この眼科を選ぶのか

          古川が出会ったできる人シリーズ~5分で探すよ編~

          本日は古川が出会ってきた「できる人シリーズ」のエピソードをお届けします。それは船井総研時代の出来事です。この日は、セミナーテキストを作るために、とある住宅着工に関するデータを収集していました。その時ふと、“東京のYさんが持っているだろう”と思い立ち、社内の内線電話を繋げました。 古川:「悪いけど、○○のデータないかな?」 Yさん:「あるよ~。すぐデータ渡そうか?」 古川:「おう・・・ありがとう。ってかエクセルデータでないかな?注文が多い料理店ですまん・・・!。」 Yさ

          古川が出会ったできる人シリーズ~5分で探すよ編~

          やりたいことのために、やりたくないことが 我慢できないって??

          あるIターン起業経営者の言葉 それは、ある地域で人材育成についてディスカッションした際の出来事でした。「“これをやりたい!!”と、強く志望動機をアピールして入社してきた子が意外と残らなくて、入社(移住)当初は強い意志表示をしなかった子の方が、意外と長く残ったりしていますからね。それは仕事を続けている間に“何でも良いから、ここでの暮らしと縁を大事にしてこれからも働いていたい”というタイプの社員たちだったりするんです。」と、この地域へIターン起業したAさんが話す言葉が、その場にい

          やりたいことのために、やりたくないことが 我慢できないって??

          ご縁は、タイミング通りやってくる。

          何のためにマーケティング活動を行うのですか? 売上のため、顧客作りのためと答える人が多いと思いますが、それだけでは違うんです。 マーケティングコンセプトの著者「フィリップ・コトラー」も言うよう、 企業のマーケティング対象となるのは、 ・顧客 ・人材 ・投資家 の3つと定義されています。 よって、マーケティング活動、すなわち、コンセプト設計と浸透、ニーズ対応とサービス力の提供、アフターフォローといった各種活動は、お客様を得るためだけの活動ではないのです。 世の中、

          ご縁は、タイミング通りやってくる。

          宝の情報を気付かず捨てないために。

          人間、は興味を持ったことに対しては、自ら動きますよね。 しかし、興味を持てないことに対しては、なかなか動きません。 そして、興味を持たないというのはどういうことかと分析すると、ある情報を得た後に、興味がないと判断するわけですが、実は、大抵の場合その情報は、二次情報であり、人の加工した情報に対して「興味がない」と判断していることが分かります。 そして、何かの情報を遮断してしまうのです。 過去にこう教わりました。 ・自分で見たこと、やったこと ・信頼出来る人が、言ったこと

          宝の情報を気付かず捨てないために。

          一緒にやろうの本質的価値。

          「みんなでやろう!チーム一丸となってやろう!」そんな言葉でチームの士気が高まるのは、当然のことです。 しかし、「結局、誰もやらないんだ・・・。」ってなった時に、 リスクを負って、責任の分担を行えるかという問題について、書いてみたいと思います。 「皆やろうは誰もやらない。」ともいいいます。 しかしながら、 これを逆手にとって、「俺が!俺が!」とか、自分だけ良ければいい、 という動きをして良いものでもないでしょう。 ある人に教わった逸話があります。 アメリカ式で言う「協

          一緒にやろうの本質的価値。

          ホウレンソウは間違いです。

          弊社にも、社員、研修生、インターン生と増えておりますが、ビジネスという前に、すんごく基本(私はすべて船井総研で教わった)的なことを、色々言いたくなるシーンがあり、ここで、ひとつ、人生の後輩諸君に伝えておきたいと思います。 ビジネス界で、「ホウレンソウ」という言葉がありますが、ウソです。 ホウレンソウってのは、報告、連絡、相談の、頭文字を取っての言葉です。 要するに、きちんと、報告、連絡、相談しなさいと。 しかし、これ、 本来は、ホンレンソウではなく、ソウレンホウであ

          ホウレンソウは間違いです。

          こだわりとへんくつ

          ある時、仕事において「こだわり」のない人のほうが成長しやすいのか、「こだわり」がある人のほうが成長しやすいのか、「こだわり」がある方が儲かるのか、そうでないのか、そんな話題になりました。成長についていえば、若い時代は、色々なものを素直に吸収したほうがいい、成長できるということで、変な「こだわり」は捨てて、多くを経験しなさいとよく言われるものです。とはいえ年齢を重ねるほどに何らかの「こだわり」ができ、例えばコンサルタントからの提案といっても、お客様にとっては聞きたくない自分だけ

          こだわりとへんくつ

          林業のライバルはパチンコ!?

          この日の出張は、本州の中で、東京からもっと遠い場所ともいわれる島根県西部。時間距離が遠いという意味ですが、私は広島経由でバスに揺られて3時間、ようやく益田に到着しました。目の前には本流にダムがひとつもない美しい川、高津川が流れる風景が広がっていました。この地域には、西日本で5番以内に入るような大規模の林業素材生産会社もあります。出張の目的は、高津川流域林業活性化センター主催で開かれた講演会に呼ばれたためで、マーケティングの話を中心に、森林資源の活かし方、地域連携のビジネス論な

          林業のライバルはパチンコ!?

          やりたいことが見つからない人へのメッセージ

          やりたいことってなんだろう。中学校にいったら何かあるだろうと思っていた小学生。中学生になったら何もなくて、高校生になったら何かあるだろうと思っていたが何もないということに気付いた。だから、大学生になったら何かあるだろうと思っていたがこれもまたなかった。今度こそ。社会人になったらそこには何かあるだろうと思ったが、やっぱり何もなかった。そんな人たちから相談を受けることが、しばしばあります。そこで今回は、私の経験談や諸先輩から教わった言葉から、メッセージをお伝えできればと思います。

          やりたいことが見つからない人へのメッセージ

          営業は、「○○を押す、××を取る」のタイミング

          本当は自信があるのに、ついつい弱気になってしまう。ビジネスの営業において、何かを人に薦めるのにおいて、何においても相手の気持ちを優先しすぎることで、弱気になってしまう。お客様に逃げてもらいたくないから、ちょっと引いてしまう。自分の伝えたいこと、自分の強引さがないがゆえに、確固たるゴールへと近づけなくなることが大いにあります。恋愛も似ています。ある打合せで感じたことがありました。お客様(お施主様)には、迷っている背中を押して欲しい瞬間が必ずあります。あるいは、ゴールまでの摩擦(

          営業は、「○○を押す、××を取る」のタイミング