「畳む・しまう」は各自でお願いします
ものを持つことは、それだけ管理するものが増えるということ。
そう理解して数ヶ月が経つ。
極力ものを増やさずあるもので暮らすことが、どれだけ時間とコスパがいいかを実感しているところだ。
とは言っても、服◯着で生活してます!と数を把握するまでには至っていない。
そんな私が一番ストレスを感じていたのは洗濯関連の家事だ。
ストレスを深掘り
結婚を機に初めて実家を出た私は、新婚生活1週間にして洗濯が一番億劫な家事だと思ったのを記憶している。
料理は好きで、予算内でやりくりするのは達成感もあり性に合っていた。
掃除も、大人2人の暮らしではそれほど汚れることもない。
掃除機と水回りをちょろっとこなせば私の中では満足できた。
でも、洗濯だけはどこに楽しさや達成感を見出したらいいか分からなかった。
服に興味がなかったわけではなく、きれいに保ちたかったとは思うのだが、全ての工程が面倒でしかなかった。
洗濯嫌いが考える洗濯手順
1.洗濯機を回す。
2.取り出す。
3.運ぶ。
4.干す。
5.取り込む。
6.運ぶ
7.畳む。
8.しまう。
順番にストレス度を検証する。
1.洗濯物を回す。
ボタンひとつでする工程。
最近の洗濯機の洗剤が自動投入される機能のおかげでストレス減、楽になった。
2.取り出す。
特にストレスなし。
3.運ぶ。
干すところまでの距離によってストレス度が変わる。遠いほどストレスに。
4.干す。
寒い時期は多少のストレスになる。
でも、限られたスペースに乾きやすく吊るしていく作業はゲーム感覚でもあり、バランスよく上手く干せたら満足する。
5.取り込む。
ストレスなし。
ハンガーのまま収納するものはそのまま次の工程へ。
洗濯バサミで吊るしたものは、洗濯バサミから外して次の工程へ。
6.運ぶ。
3同様畳む場所、各自の収納場所までの距離に比例して、遠ければストレスになる。
7.畳む。
ストレス大。
その理由を分析すると、きれいに畳めたとしてもメリットを感じるのが次にその服を着る時だからではないか。
すぐにリターンが望めないから、満足感が得られにくい。
インナーに関しては、そもそも畳む必要があるのか?とも思う。
7.しまう。
ストレスMAX。
誰の洗濯物か分別するのが難しい。
見極めても、それを収納場所まで持っていくのが手間。
ここに付随する「運ぶ」も見逃せないストレスになっている。
「しまう」は報われない家事
要するに「しまう」動作そのものよりも、どこにしまうかを「分類する」のがネックなのだ。
具体的にこのストレスを紐解こう。
我が家の家族構成は夫、長男、次男、私。
男3人のインナーは大体黒色で、サイズもそれほど違いがない。
これを区別するのに私は手を止めなければならない。
考えたところで自信を持って判別するのは難しいので、結局は勘に頼るざるを得ない。
勘を頼りに全てを収納したところで終わった!と思いきや、その勘が外れた場合は数日後に影響する。
誰かが「オレの〇〇ないけど」「確か〇日前に着たから、あの日洗濯の後どこにしまった?」結局メインで洗濯業務をこなす私が事情聴取を受け、多くの場合で犯人扱いされるのだ。
このように、頑張っても報われないのが洗濯である。
宣言します!
そう分析したら「しまう」を手放したくなった。
何かいい方法はないかと考えた末、
「畳みません・しまいません」宣言
をした。
乾いた洗濯物をひとまとめにカゴに入れる、洗濯手順の6までが洗濯業務。
ここから先は各自に任せることにした。
こうして私は「畳む・しまう」から解放された。
2週間が過ぎて
「畳む・しまう」から解放された私、ストレスは激減し快適な日々を送っている。
一方家族は、カゴの中から自分のものを探して、収納してくれている…と言いたいところだが、そうはならなかった。
各自収納の中のストックがなくなってから、カゴの中から自分のものを漁る。
要するに、困ってから動いている男三人衆。
カゴから漁り出したものをそのまま着るので、収納されることはない。
常にカゴの中には放置されている洗濯物がいくつかある状態である。
予備の枚数がもう少し減って回転が良くなったら、カゴに残る洗濯物も少なくなりそうだ。
ものの量が増えると管理する量が増えるとは、まさにこのことである。
ということで、洗濯カゴが空っぽにならないので、洗ったものをベランダに運ぶ用のカゴがもう一つ必要になった。
理想とは多少違うけれど、ストレスがかかることを手放せたので良しとする。
今回の試みは、子供たちが大きくなったからできたこと。
これからは家事分担を積極的に、シェアハウス的に運営していくのもありだと思った出来事である。
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