見出し画像

【読書論】本を読んだら起こる4つの「いいこと」

先日【読書論】を書いたらですね、想像以上に文字数が多くなってしまい、そっちは読書「方法」編として完結させて、削った内容をこちらに載せようと思います。

読書っていいよ!こんなメリットがあるよ!というのを紹介していきます。

1.「学びぐせ」がつく

これが一番のメリットかな、と。
情報収集において、「体系的に」「網羅的に」「正確に」のいずれかを満たしたい場合、紙の本で情報収集するのが最も効率が良いと考えます。
理由は、以下3つ。

①ある程度の裏付けがあるので、安心して情報を取り込めること
②ネットの海と比べて、情報が限られているから、情報の嵐(パニック)になりにくいこと
③質のいい本は、その中で矛盾がないから(あったとしても説明がされているから)無駄な脳のシェアを取られないこと
④著者が、定義や経緯等の前提知識を説明し、知識を体系立て、難しい概念をかみ砕くという、一番時間がかかる作業をやってくれていること

①~③はより手軽な手段との比較、④は散らばった/難しい手段(政府のHP、外国の情報、論文等)との比較になりますかね。
本を読む習慣があることは、学ぶための、最も効果的な選択肢を持っていることを意味すると考えます。

2.情報処理が早くなる(=勉強が得意になる)

「知力」は体力と同じで、日々のトレーニングにより向上するものです。
本を読んで知力を鍛えることは、筋トレやランニングで体力の向上を図ることと同じです。
ネットに転がるテキストや、YouTubeなどで人が語る情報と比べて、本にはある程度の情報量があり、新しい理解・解釈や、知識同士のつなぎ合わせみたいなものを連続して要求されるため、それを処理していくのには、頭を使います。
そして、何度も繰り返すことによって、「こうやったら効率がいいな」とか「こう読んだときは、後から知識が取り出しやすかった」などと、自分なりのルールが出来上がっていきます。
現代社会は、情報カタ&カタですので、言うまでもなく、このような能力はかなり重要になってきます。

自分の話をすると、私は小さい頃から読書量が多くて、2歳の頃から(母曰く)字が読めないのに、毎日のように絵本を開いていたらしいです。
この間、小2のときの通信簿を見たら「図書室で、本を90冊借りました」と書いてあり、たしかに小・中学校の頃は、年100冊以上はコンスタントに読んでいたかな、と思います。
ええとそれで何が言いたいかというと、(現在では「現代文」で点数を競い合うこともないし、特に意識することはないですが、)10代の頃、特に高校生くらいまでは、読解力や理解力を褒められることが非常に多くて、このへんの能力は明らかに読書により鍛えられていたなと思うわけです。

大学受験も予備試験も司法試験も、正直かなり頑張ったけど、思ったよりツルッと受かったなという実感があって、(自分で言うのもあれだけど、)私が相対的に勉強が得意なのは、このへんが理由なのかなぁと思います。

「記憶力が良い」というよりは、覚える情報を選別できる、覚える度合いにグラデーションを付けられる、一回きちんと理解する習慣がある、その情報/回路を記憶する方法を工夫できる、って感じなので、やはり結局のところ、私の「勉強ができる」は情報処理能力の高さに集約されそうだなあ、と。(勉強論は、また別の機会にやります。)

3.ストレスに効く

本を1日に6分読むだけで、7割近くのストレスが軽減されるという話は最近よく聞きますよね。
これは、体感としてめちゃくちゃ分かります。
特に、スマホなどの電子デバイスに触れたときの、頭の中がグチャグチャして「うるさいーーっ」という状況での威力/即効性は、毎回実感として感じています。

まぁ、ストレス カタ&カタの生活をしていると、本も読めなくなるのですが…。(経験者)

4.言語能力が上がる

本を読みながら、「この表現好きだなあ、絶妙だなあ」とか「こんなバランスの良い言葉遣いができるようになりたい」と思ったら、蛍光ペンを引いたり、本の端を折ったり、ノートにメモしたり、スマホにメモしたりして、ストックをしていきます。
英語のフレーズをいくつか覚えたら、それを軸にして英語が話せるようになっていくように、説得的なフレーズがいつの間にか自分の言語として使えるようになります
ただ、本は基本的に書き言葉というか、瞬発力に優れた言語ではないので、普段の会話で面白いこと/気の利いたことが言いたいなら、好きなテレビとかYouTubeでストックしていく方が適切だと思います。

あと、当然ながら語彙力もつきます
知らない言葉を調べながら読む人もいますが、私は集中の流れを大事にするタイプなので、めったに調べないかな。
でも「なんだこの漢字」とか「なんだこの慣用句」と思った違和感が自分の中に残ると、次に出会ったとき、ネットで見かけたときや友達との会話に登場したときに「あ!これ!どういう意味?」と反応できることが結構あるので、それくらいが丁度いいかな~と思っています。
私はこういう「疑問の蓄積」みたいなことが結構好きです。

番外編:「効率よく」本を読むメリット

前回は「効率よく」本を読んでいく方法を紹介しましたので、「効率よく」読むメリットも紹介しておこうと思います。

ずばり、本が嫌いにならないことに尽きます。そして、ひいては、自己嫌悪に陥らないこと。

「読書」の行為自体を重要視するか、結果を重要視するかは人によると思いますが、どちらだとしても、たとえば2時間読んで10頁しか進まなかったという体験が積み重なれば、前に進んでいる感覚がなくなり、だんだん嫌になってしまうと思うのです。
勉強が好きな人の多くは、努力に見合った成果を出してきた人、効率よく勉強ができる人であるのと同じ原理です。

番外編:デメリット

ここまでメリットを並び立ててきたので、あえてデメリットを挙げるとするならば「学びぐせがついてしまう」ということがあります。
一見メリットにも思えますが、学ぶごとに自分の無知を知ることになり、空白を埋めたくなってしまう衝動が常に隣にいる気がします。
また、大きなテーマを考えて、無力感が湧く、絶望する回数が多くなっていく、という問題もあります。(私だけかもしれないけど)

どうしても学んでしまう性分、学ぶ人間は、最終的には幸せに近づくかもしれませんが(そう信じたいですが)、何も知らない人、何も考えない人の方が幸せなのではないか、という問いは、数年前からずっと頭の片隅にあります。
「目の前の事象だけをただ在るものとして受け止める人」が人間の理想のような気はしていて(禅的な思想なのかな)、まあその思想を、そうなるための方法を学ぶべく最近は生きていますけど、なんというか「学び始め」「学びぐせが付いてきたころ」というのは、猛烈に辛いものだと思います。

ですので、何も知らないまま生きる、とか、一部の宗教や信仰みたいな「制限」をかけて生きること、それ以上疑問を持たないこと、みたいなのも、かなり有効な手段だと思います。(私は「信仰」について、こういう理解をしていますが、みなさんの理解と違ったらごめんなさい。)

まとめ

最後にデメリットを持ってきてしまったので非常にまとめにくいですが、無理やりまとめます。
読書はとても楽しいです。最高です。
本の選び方、読み方は、上記の投稿で長々と説明したのでそっちもぜひ見てください。
ではまた~!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?