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下書きとして保存しました

進むべきは削除はしません

別の名義に変えるだけ

推敲なんて無粋でしょうか

いつも怯えていたいし

そうやって

今生きてることを感じていたい

いいねを押す度に水位が増して

その分寿命が短くなる

コメントは書いてる途中で切れた

自分で切ったのかもしれない


悟られない言葉で書く

悟られないように書く

いっそ新しい言葉を発明する

誰もがときめくような言葉

手軽にコピーして

手軽に皆に配布

だから激しく泣いていいよと

七つの大陸を海に浮かべた、大昔

だけどそんなの気のせいで


プランクトンは降り積もる

見えないことは簡単には信じたくない

熱い抱擁でも沈められない花火があって

それは海だから

荒れ狂う海の黒い闇だから

私と私の間を隔て

横たわる

長い長い百足だから


錆び付いた涙がぼろぼろ剥がれ

昔の恋はひたすら痛い

陽射しが重くウミウシの底を這う

自撮りに有刺鉄線が邪魔で

優しい人と思われたくないんだ私

もうすぐクリスマス

海底通して合衆国と結ぶ

黒くて長くて目立たないケーブルよ

眠れ

うん眠る

きよし、この夜


ハワイに寄り道して

グアムには目もくれず

生意気だったあいつの背中が今もまだ

底無しの汚染

後悔もノスタルジィだって、甚だしく

星は、光り


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お読みいただきありがとうございます。百足と書いて「むかで」と読みます。クリスマスのことに触れているのでクリスマ前に投稿しないと、ということでメリークリスマス。今年はクリスマスが土日だからケーキの予約が集中しちゃって大変。何年かぶりに徹夜かも。

読んでいただき、ありがとうございます。 ほとんどの詩の舞台は私が住んでる町、安曇野です。 普段作ってるお菓子と同じく、小さな気持ちを大切にしながら、ちょっとだけ美味しい気持ちになれる、そんな詩が書けたらなと思っています。