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色校が届く

印刷に回していたスピリットエネジーカードの色校が上がってきた。印刷所から⚫︎月⚫︎日AMまでにチェックして連絡下さいというメッセージ付き。ライター時代を思い出して懐かしい。翌朝戻しでないだけ天国だ(笑)

こうやって印刷されたものを見ると不思議な気持ちになる。自分の頭の中にしかなかった最初のもやもやとしたものが、誰の目にも見えるくっきりとした明らかなものになる。まさに錬金術だ!魔法だ!(笑)って思ってしまう。

この感覚は編集ライター時代からずっと変わらずある。最初の「こう言う感じのことができたらいいね」とか「あの人の歌に対する熱量はどこからくるのか話を聞きたい」とか「あの美を成り立たせているものは何なのか、いろいろ探る特集ページを組みたい」とか、そういう形がはっきりしない思いからスタートしたものを、誰かと一緒に具体的な形(まぁ、主に本とか雑誌とか)にしていく作業が、形となって見える化した時の感動というか、摩訶不思議な感覚は、きっと私だけが感じるものではないと思う。何かを作っている人、表現している人ならわかってもらえるのではないだろうか?

最初は自分一人の中にしかなく、自分のものでしかなかったものが、形をなし具現化することにより、それはもう私のものではなくみんなのものになる。その不思議な距離感。寂しい感じもするし、一方ですごく開放された感じもするし、嬉しいし、楽しみでもある。見える化した時の、この距離感の変化に慣れることはないのだろうなと思う。慣れたらいけないし、何よりも私自身がこの錬金術的な摩訶不思議さを楽しみに生きているので、慣れてしまったら生きているのがめちゃくちゃつまらなくなるだろうなぁという気がしている

何を隠そう、すでにこの時点で次の作りたいものができているのだ
まだ内緒だけど(笑)

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頭の中にあるものが形になるのには時間がかかる
その時間を飛び越せるような魔法が使える人は別として、普通に生きている私のような人間にとっては、このタイムラグをどう自分の中で受け止めるかが重要になる。

その受け止め方のもっともわかりやすい言葉が「待つ」こと「諦めない」ことなんだろうな。
「待つ」って肉体を通して学ぶことだ。だって「待つ」って時間のない世界では成立しないでしょう?
「時間」があるからこそ「待つ」が存在するわけで、それを学ぶには時間があるこの世界に肉体を持って生まれてくるしかない。だって、肉体こそが生と死という時間で区切られているのだから。「腑に落とす」という言葉がある通り、その時間の象徴でもある肉体を通して「待つ」を知る。そう言う意味で「待つ」という概念を知るためには身体が必要なんだと思う(笑)
そして腑に落ちたことは、見えない領域へと昇華され魂や意識の中に刻み込まれる。

もうひとつの「諦めない」は自分に対する尊厳だ
自分の内に眠る「喜び」「情熱」「愛」というものを曇らせずにキープし続けること。誰のためでもなく自分のために。

タイムラグのある世界を選んだ私は、待つ、諦めないを通じて、自分を信じてこの世界に自分を還元し続けることを学びにきたのだろうと思う

どの程度、学べたかは死んでからのお楽しみだ

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