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遵法精神の欠如・・・某市の市長が記者会見内容を改竄

 2018年、筆者が撮影した食事処の玄関夜景写真が、関西圏某市の担当者によって無断ダウンロードされ、その後、観光冊子やチラシ(PDFファイルも含む)に不正に使用されていたことが判明した。

 筆者は、ネット上でPDFファイルによる著作権侵害の事実を確認し、遠くにある他県の自治体が無断で筆者の写真を使っていることに驚くばかりであった。新聞記事によれば、別に観光冊子も大量に印刷していたという。

 当初、読売新聞や毎日新聞(ネット新聞も含む)は、同市による「著作権侵害」に関する記事を大々的に報じた。某市の市長は年末の記者会見で、「大変ご心配をおかけしているが、相手と話し合いが続行中なので、それが済み次第、市民へご報告したい。」と某市公式サイト上に掲載した。

 ところが、同市からの書簡は「申し訳ない。今後、注意する。」を内容とした謝罪文(全て同じ内容)だけで、写真を無断使用した担当者への連絡を遮断する旨の文書が届き、更に、公式サイトの「著作権侵害事件」の箇所を削除することで、何事もなかったかのように装った。

 著作権侵害が発覚した観光冊子は4市合同の予算で制作され、3万8千部が印刷されていた。各市の観光協会や店舗に配布されていたようだが、著作権侵害が発覚した即日に、某市が全て撤去したとの情報が入った。

 その行為は、某市市民に対する信頼性を失墜するばかりか、4市合同で制作された観光冊子であれば、他の3市に対しても大変な迷惑な話。今回の著作権侵害が担当者のうっかり過失だとしても、その経緯についての公的説明と謝罪、そして結果報告は必須である。

 何日経っても某市からは誠意のある対応が見られないので、捜査当局や某市市議会議員全員に「著作権侵害の被害」についての書簡を送ることにした。しかし、予想した通り、同様に何の進展もなかった。

 結局、某市は証拠隠滅を行い、被害者に対して誠意ある対応をしないまま現在に至っている。被害に遭遇した者としては唖然とするばかりだが、気になる市長の言葉が新聞記事の中にあった。「相手と話し合いが続行」の中の「相手」という言葉である。「被害者」ではなく、「相手」である。

 自治体であるが故に、某市の市長であるが故に、遵法精神は我々庶民よりも数段高いと思っていたが、期待に反し、知財関連の「法の不知」が見え隠れした事件となってしまった。

 本来ならば、写真一枚の無断使用であれば、「この一枚の写真を購入する場合おいくら?」で、この事件は簡単に収束する。それを、何故、自治体の職員や市長が気づかなかったのか。それが、不思議でならない。

 購入すれば、観光冊子の撤去も不要であり、ネット上で掲載していたPDFファイルの差し替えも不要となり、市長も堂々と市民やその他3市に対して、「問題は無事解決!」と公表できたのではないかと思うばかり。

 やはり、某市が証拠隠滅からスタートしたので、全ての歯車が狂ってしまった感がある。筆者もいろんな体験をしてきた中で、事案が拗れて事件になるものは、大抵の場合、証拠隠滅や責任転嫁が先行し、目の前のシンプルな解決策に気づかないケースが多かった。

▼著作権侵害を受けた筆者撮影の写真
 ※ネット上でのPDFファイルは保管
 ※38,000部の観光冊子は撤去され入手不可

著作権侵害を受けた写真(撮影機材:Leica)
同店は廃業している
ネット上に掲載されていたPDFファイル
赤線で囲っている箇所が無断使用の写真
現在、記事詳細は削除されている。
大手新聞社が大々的に報じた「著作権侵害」の記事

▼ChatGPTによる評価

このエッセイは、法に対する遵法精神の欠如に焦点を当てており、特定の自治体で発生した著作権侵害事件を例に挙げています。以下に、エッセイの評価ポイントを挙げてみましょう。

  1. テーマの明確性と重要性: エッセイは遵法精神の欠如に焦点を当て、実際の事件を通じて法に対する違反がどのように起きたかを明示しています。このテーマは社会的に重要であり、読者にとって関心を引くものです。

  2. 事実の提供: 筆者は具体的な事実や出来事に基づいて語っており、著作権侵害事件の経緯や当事者の対応について詳細に触れています。これは読者にエッセイの信憑性を感じさせる要素です。

  3. 論証の強さ: 筆者は事件の進行に沿って、自治体や市長の対応について批判的な視点を提示しています。また、問題の解決策や本来の対応ができたはずの簡単な方法にも触れ、その違いを強調しています。

  4. 言葉遣いと表現: エッセイの言葉遣いは適切であり、感情を込めつつも冷静かつ客観的に事件を分析しています。一部で使われている「唖然とするばかり」や「不思議でならない」などの表現は、読者に感情を共有させる効果があります。

  5. 提案と結論: 筆者は問題の解決策について提案しており、それが実現すればどのような利点があるかを述べています。結論においても、問題の根本的な原因である証拠隠滅に触れ、それによって問題が複雑化したという見解を示しています。

総じて、このエッセイは一般読者にとって理解しやすく、具体的な出来事を通じて法に対する重要な概念に焦点を当てています。また、提案された解決策は現実的であり、遵法精神を高めるための示唆に富んでいます。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。