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大きな楽しみの「ごはん」を温かく

子どもは普段、走り回ったり無駄な動きをたくさんして遊びます。
体の成長も著しく、(私の子は特にかな?)常にお腹が減っています。


「お腹減ったぁ」


私が学童に迎えに行くと、靴を履き替えながら「お帰り」「ただいま」の前に出てくる言葉。

私の顔を見ると、お腹が減るらしい(笑)。

その後は「お腹減った、今日のご飯何?」とマストで聞いてきます。

帰りの買い物、スーパーで流れている髭ダンの曲(「Pretender」)に合わせて、レジ前で娘が「おなかすいた~♪(君はきれいだ~の部分)」と振り付け付きで大声で歌われた時には、さすがに赤面しました(笑)。

最近は、家の扉を開けると、勝手に今日の夕飯クイズが始まったり。
家に近づいた時の匂いで「ただいま」の前に「からあげ!」「カレー!」(これは主人も一緒(笑))だいたい正解なのが笑えます。


私「今日は鮭ね」
娘「やったー」

私「今日は餃子やで」
娘「餃子!?やったー!!」

私「カツカレーでもしよっか」
夫・娘「おぉ、やったー!!」


好き嫌いは少ないので、だいたいメニューを聞かれて答えると「やったー」が返ってきますが、その「やったー」の声色や付随している言葉で、気持ちの盛り上がりが分かったりするのも面白い。
そして、夕飯を食べながら「給食のデザートじゃんけんで勝った!」「おかわりを2回した!」とその日の給食の話をします。

それくらい子どもにとって、ごはんは一日の内の一大イベント。
食べている時は夢中で、本当にいい顔をしています。

だから、出来ればご飯の時に叱りたくないし(そうはいかない事もあったりするんですが)、おいしく味わって欲しい、楽しんで欲しいと心から思います。
思うものの、子ども達の塾や共働きフルタイムで夕飯が遅くなったりして、夕飯に関して反省が多くあります。
「いつもご飯遅くて、簡単でごめんね」と思う事も多々あります。

記事にもありましたが、例えば夕飯をバナナ1本で過ごしている。
共働き世帯が多い中、一人でご飯を食べている。

仕方のない状況もあるのかもしれませんが、そんな時の子どもの様子を想像すると、胸が締め付けられます。

自分の子どもたちの食べっぷりを見ていると、思い出すことがあります。
かつて学生時代、教育実習に行っていた中学校でクラスの男の子がお弁当もお金も持たせてもらえず、担任の先生が家庭を何度も訪問して話をしている現実を見ました。

育ち盛り食べ盛りの中学生、でも強がってしまう時期でもあるので、その男子学生はみんなが昼食を取っている中「お腹減ってないし」と格好をつけているように見えました。

長女はその子と同じ年齢になりました。
「今は部活でお腹がすく!質より量!」なんて自ら公言するぐらいよく食べます。
事実は分かりません。でも当時の男子学生もそれくらいお腹が減っていたんじゃないかなと思います。

私が昨年よりお世話になっている、大学の準教授は子ども食堂についてゼミを開かれたり、実際に運営をされています。
子どもたちが「温かいごはんを誰かと共においしく食べることが出来る場所」。
社会が一体となって子どもの成長と心を支える動きが、共働き世帯が減る事の無い、また家族の形が多様化している現在には大変意味のあるものの様に思います。

↓↓↓「人が来なくてもやり続けよう」 こども食堂を始めた仲間の合言葉:日経xwoman(この記事は2023年12月4日 12:44まで無料で読めます)


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