社会をつくる力を育てる授業づくり72 歴史の学習
6年生の第2単元は、歴史と人々の生活についての単元です。
小学校の歴史の学習は、中学校以上の歴史の学習とは違い、歴史上の出来事を時系列で網羅的に学習することは求められていません。
主な人物の働きや、代表的な文化遺産を取り上げて、それをもとに大まかな歴史を理解することが求められています。
大まかな歴史ですから、この時代はこういうことがあった、というくらいの大きな流れをつかめれば良いと考えています。
また、歴史を学ぶ理由の一つとして、今の時代とのつながりを感じることがあると考えています。
例えば、室町時代の代表的な文化遺産である、歌舞伎は、今の時代でも日本を代表する文化として受けつがれて、多くの人に親しまれています。
このように、今の時代にあるものが、日本の歴史の中でいつ頃からあるものなのかを理解することは、今の時代が先人の歩みの上に成り立っているのだということを理解する上で重要なことだと考えています。
これらのことを踏まえた上で、歴史の学習において、社会をつくる力を育てる学習をどのように組織したらよいかを考えていきます。
過去の出来事を変えることはできませんので、過去の出来事から、今の時代に生かせることを見つけて、それをもとに話し合ったり、自分が同じような立場に立った時にどのような判断をするのかを考えることを通して、社会の在り方をかんがえることが、社会をつくる力を育てることにつながると考えています。
例えば、この状況だったらどちらを選ぶか?という仮定の状況をつくることや、この判断をどう思うのか?という政策の良し悪しを考える
、といったことが考えられます。
こうした内容をプロジェクトのゴールとして設定し、それを追究する道筋の中で、それぞれの時代を理解していく、という流れで進められないかを考えていきます。
次回から、内容に沿って考えを書いていきます。
ご参考になれば幸いです。
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