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政見放送で堂々とやらかしてみた(前編)

作者注:今回もまたまた不謹慎な内容のため、いささか不快な思いをされるやもしれません。広くい寛容なココロでお許し下さい。登場人物はかなり過激でキャラも強めです。若者世代の代弁者という架空の方ですが、どうぞ温かい目、もしくは生温かい眼差しでご覧下さい。。文章は文字起こし風の描き方にしてあります。

いつもありがとうございます。


えー、私このたび都議会議員に立候補させて頂きます、『日本を豊かにする会代表の及先(おいさき)みじか』と申します。よろしくお願い致します。(一礼)

えー、昨今の政府の増税政策には目を覆いたくなるものばかりです。令和の世に人さまの容姿を揶揄やゆするのはいささかはばかられますが、それにしても『増税メガネ『などと時の宰相を呼びつけるのは、流石さすがに野暮と言うものです。私は敢えて、最大限の愛情を込めて『増税クソメガネ野郎』と呼ばせて頂きます。(笑)

私は二年前に地元の大学の経済学部を卒業しました。卒業後は同じく地元の地方銀行に就職できましたが、でもそこで待っていたのはこの不景気の中、低金利で金策に奔走する悲しき一組織の姿でした。支店の窓口業務にて、私は何度『こんな利子、要らねぇ。』と不平や不満を隠そうともしないお客さまを前に頭を下げたことでしょう。『お客さまは神様です。』などと抜かしやがった某電気産業のカリスマジジイをぶん殴ってやりたいと思うのは、きっと私だけではないはずです…(悲)

そんな悲しい時、私はひとり中島みゆきさんの『銀の龍の背に乗って』を口ずさみながら苦境に耐え、明日を見ようともがいていました。でもそんな生活をこれから延々と繰り返すことで、私たちは幸せになれるのでしょうか?年金問題、社会保障費、仮初めの少子化対策に本格的な増税政策…もしも本当に龍の背に乗れるのなら、私は今すぐ永田町に飛んでいって、あの憎っくき『増税クソメガネ野郎』の頭をひっぱたいてやりやいと、いつしかそう思うようになりました。それが私が今回立候補を志した理由です。

現代の若者は活気も覇気もないと揶揄やゆされることが多いと思います。今のご老人世代は安保闘争に学生運動と激動の世を生きられた記憶もあり、そのような意識を持たれることも致し方ない事かもしれません。でも、でもその時代には荒くれ具合やコンプライアンスのなさ、暴力に暴言までがまかり通っていた事は公然の事実でもあります。人前で平気な顔で煙を吐き、酒に酔っては粗相の数々を繰り広げたであろうその恥ずかしい姿、そのような世代の方々にあーだこーだ言われる事に関して、失礼ですが若い世代を代表して正直に申し上げさせて頂きます。
「おめーらに言われたくねぇよ。この老害ども!」いや、失礼致しました。(笑)

過去を振り返っても、こうした世代間のギャップは歴史を紐解いても致し方のないところではあります。先人達は大体下の世代を気に入らないようなので、何も今に始まったことでもありませんから、この辺で一度閉めさせて頂きます。私の主張は私のような若者世代に向けたものです。もちろんご高齢の方々が受け入れて下さるのなら嬉しいのですが、残念ですがきっとそのもうろくした耳には聞こえが悪く、受け入れがたいかもしれません。ですが、この国はそれだけの危機に瀕していて、是非とも受け入れて頂けなくてはいけない事実なのです。

↓のフリップをご覧下さい。(画面切りかえ、フリップ①呈示)

これが「自分史」のカーブなら、タイトルはさしづめ「成り上がり人生とその衰退」

これはわが国の人口の推移を年ごとにグラフ化したものです。わが国の人口は明治維新後より右肩上がりに増加しています。先の戦争を経てもなお増加を続け、西暦2000年頃のピークに至るまで人口増加は続きました。わが国の人口は今や約1億2000万人まで増加し、これからは坂道を転げ落ちるように減少の一途を辿ると予測されています。悲しい現実ではありますが、この手の人口動態データの未来予測が大きくずれることはないので、今後間違いなくこうなります。

つまり今を生きる今の若者世代は、この大きなピークを迎えた『数千万人のご老人をお抱えして生きる』という特別な世代であることがわかります。若者世代の方々、何だか肩が重くなってきませんか?少なくとも私たちが生きるこの後の時代にあっては、社会保障とか医療福祉なんてキレイ事は通用しないことは気づいて頂けたのではないでしょうか。

(彼女の演説は次第に熱を帯び、次第に見る者の心をざわつかせていくのだった…後編へ続く)

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こんなしょうもないお話にイラストを使用してしまい、ホント申し訳ありません。

(イラスト ふうちゃんさん)


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