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感覚を磨く

久しぶりに一人で、知らない山に入った。

道はあるものの、人っ子ひとりいない。


一気に感覚が研ぎ澄まされていくのがわかる。


人間は、本来「臆病者」なのかもしれない。

ツルや木の枝がヘビに見えてくる。風の音にクマが出てくるんじゃないかとビクビクする。

嗅覚、聴覚、足ものと感触、空気の気配。すべてが新鮮だ。


昭和53年度の看板、誰かが並べたであろう木々。

人がいた跡を見つけるだけで、少しホッとする自分がいる。


海もそう。

誰もいない海に一人で入る恐怖。陸や船が見えなくなると感じる恐怖。


いつもは、当たり前にあるもの。当たり前にいるもの。少し環境を変えるだけで、「アリガタミ」が身に染みる。


今まで、直感とfeelingだけで生きてきた。でもこの歳になって、ようやく気づいた。表現する、残すという価値を。

素敵な文章をたくさん読み、いっぱい書く。それによって磨かれることもあるだろう。感覚を磨くということを意識していこう。


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