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保育士、幼稚園、小学校、中学校(社会科)、高校(地歴・公民)、特別支援学校教諭免許保有…

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保育士、幼稚園、小学校、中学校(社会科)、高校(地歴・公民)、特別支援学校教諭免許保有。JICA協力隊員としてメキシコシティーでストリートチルドレンと活動後、現在幼稚園教諭として、社会と日本の行く末を模索中。JLAベーシックサーフライフセーバー。趣味は海遊び、薪割りとカレー作り。

最近の記事

園児の無敵なぞなぞ

こどもたちのクイズ・なぞなぞ あまりにも無敵すぎるのでご紹介。 言葉もすごく広がってきた年少女児。 『じゃーもんだいね。「い」のつくモノなーんだ?』 せんせい:  『いぬ!!』 年少児:  『ぶっぶー、せいかいは、「いす」でしたー。』 ぜってーあたるわけねーじゃん!! 無数にある『い』のつくもののなかから『いす』を選択することの難しさ。 でも彼女は、先生の答えを聞いてから、答えを変更するのではなく、 本当に最初から「いす」っていう答えをもっていた。 だから正

    • どう生きるかなんて、大人になってからの問題だと思ってた。

      学生時代も含めた、子どもの頃、どう生きるのか、どう生きたいのか、なんて決めるのは、決められるのは、大人になってからだとずっと思ってた。 豊かな経験を積むために、豊かな仲間に出会うために、しっかり勉強して、いい学校いって、いいチャンスを狙う。どんな生き方をしたいか模索するための時間だと思ってた。 震災も経験し、いやおうなしに自分がどう生きたいのかを問われる日々を過ごし、36歳にもなって、初めて気が付いた。 どう生きたいのかなんて、自我が生まれた1歳児からすでに模索は始まっ

      • All I really need to know I learned in kindergarten ~人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ~

        何でもみんなで分け合うこと。 ずるをしないこと。 人をぶたないこと。 使ったものはかならずもとのところに戻すこと。 ちらかしたら自分で後片付けをすること。 人のものに手を出さないこと。 誰かを傷つけたら、ごめんなさい、ということ。 食事の前には手を洗うこと。 トイレに行ったらちゃんと水を流すこと。 焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい。 釣り合いの取れた生活をすることー毎日、少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして、少し働くこと。

        • ことばを大事に

          日々のことばをもっと大切に使おう、大事にしようと思いついた。 私の妻は、メキシコ人。日本語とスペイン語、互いに、カタコトの言語で話し合うから、表現はどうしても乏しくなってしまう。時に大胆に、時に乱暴に、時に真っすぐに、突き刺さる。 母語のように、ふくらませて、オブラートに包んで、なんて表現はなかなかハードルが高い。冗談のセンスも、知性と育ちが問われる。 ことばは、もちろん大事。だけど、それに気持ちをプラスすることによってことばの持つニュアンスは変わってくる。とがった言葉

        園児の無敵なぞなぞ

        • どう生きるかなんて、大人になってからの問題だと思ってた。

        • All I really need to know I learned in kindergarten ~人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ~

        • ことばを大事に

          テキーラうがい

          メキシコでは、体調が悪い時にはテキーラを飲め!というふざけた言い伝えがある。冗談に聞こえるが、大抵の人は本気で勧めている。 これまでこの嘘の言い伝えを何度か実行したが、そのたびに飲みすぎてしまうのか、ワインやビールも一緒に飲んでしまうのがよくないのか、悪くまではならないが、「体調が良くなる」ということはなかった。ということで、効果はない。と思いながらも続けていた。 しかし。 服用の仕方が間違っていたのだ。 ここに正しい服用の仕方を記しておくので、ぜひ風邪のひき始めと思

          テキーラうがい

          いただきます

          こちらが給食費を支払っているのだから、園でも「いただきます」なんて子どもに言わせないで。 こんなことを言ってきた保護者がいると、保育園の方が言っていた。保育園だけでなく、小学校や中学校でもありそうな昨今である。 昨日は、先日のサツマイモに引き続き、サトイモの収穫。 自分で作物を植え、育て、収穫し、調理し、食するとわかるが、 少しでも大きく、美味しくなってほしいと願い、月日をかけ、育てられた作物や動物には、生産者の思いがたっくさん詰まっている。 それを消費者の私たちは

          いただきます

          アンチコンビニ ~我慢するということ~

          無性に走りたい。波乗りしたい。冒険したい。 でも、仕事がある。雨が降ってる。寒い。時間がない。 欲求をかなえようとする時、それに立ちふさがる壁が出現することがある。 僕は、その壁が嫌いではない。むしろ、その陰の要素(時期)も大事にするようにしている。 夏があるから、冬が恋しくなり、冬があるから、夏が愛しいと感じられる。 花が咲かない時期があるから、一時期だけ咲く花が、より美しいと感じるのだ。 できない時があるからこそ、できる時の喜びを高めることができるのだ。 だ

          アンチコンビニ ~我慢するということ~

          おれのかーちゃんのがいちばんうめぇ。

          いつのまにか「おにぎり」は、「コンビニで買うもの」になったらしい。 かのセブンイレブンでは、年間22億個ものおにぎりが売られているらしいし、コンビニ業界全てを合わせれば、年間数十億個ものおにぎりが販売・消費されているという。 およそ40年前、70年代後半にコンビニおにぎりは誕生したらしい。生まれたころにはすでに店頭に並んでいたということで、自身も幼少期からお世話になることはあった。 パリパリの海苔、絶妙な硬さ、味のバランス、豊富なバリエーション・・・。家庭のものとは、一

          おれのかーちゃんのがいちばんうめぇ。

          アボガド育成

          夏が終わり、我が家のアボガドたちも室内へとお引越し。 メキシコでは、3度の飯(コメ)より食べる機会が多かった。 以前は、ほとんど見なかったが、ここ数年で一気にアボガドが地方のスーパーでも店頭に並ぶようになった。 なるほど、この30年で約30倍のアボガドが輸入されるようになったのだ。それだけ、家庭にも浸透してきたのだろう。ちなみに2016年の統計では、輸入される93%がメキシコから。続いてアメリカ、ニュージーランドとなっている。少しデータを探しているうちに、日本では、愛媛

          アボガド育成

          Hello my friend

          あれは高2か高3になる春休みだっただろうか。 市の派遣事業の一員として、アメリカのDallasに行った時のことだった。 高1の夏休みに西海岸に行っていたこともあり、それほど、抵抗なくアメリカinしたのだが、やっぱり西海岸と中南部の地域性の違いも肌で感じていた。 街歩きが好きな16、17歳の少年は、怖いものも知らずもいいことに自由時間に一人、街にでた。道を少し入ったところに、ここは何屋さんさんだろう?外見からはよくわからない、雑貨屋のようなお店をみつけ、恐る恐る扉を開いた

          Hello my friend

          性格と健康は財産

          学生時代、ネイチャーガイドを目指していた時期があった。 いや、今でも密かに狙っている。 屋久島にトレッキングに行った時のこと。 たまたまガイドしてくれた方(たしか島津さんという方だったと思う)といろいろお話しさせてもらいながら縄文杉をみての帰路で、 「性格と健康は財産」だよ。と、言葉をもらった。 その後、 いくら金をもっていても、ぽっくり死んでいく人、 金はなくても、いつも笑顔で、たくさんの人に慕われている人、 頑張ろうとしていたけど、病に足止めされている人、

          性格と健康は財産

          感覚を磨く

          久しぶりに一人で、知らない山に入った。 道はあるものの、人っ子ひとりいない。 一気に感覚が研ぎ澄まされていくのがわかる。 人間は、本来「臆病者」なのかもしれない。 ツルや木の枝がヘビに見えてくる。風の音にクマが出てくるんじゃないかとビクビクする。 嗅覚、聴覚、足ものと感触、空気の気配。すべてが新鮮だ。 昭和53年度の看板、誰かが並べたであろう木々。 人がいた跡を見つけるだけで、少しホッとする自分がいる。 海もそう。 誰もいない海に一人で入る恐怖。陸や船が見え

          感覚を磨く