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チャイルドケア7つのコンセプト~2023

チャイルドケア2023 ごあいさつ

2023年が幕を開けました。皆さんどのように新しい年をお迎えしましたか?
12月31日と1月1日と、普段と同じ変わらない一日であるのに、多くの人の意識が一つになり、大晦日と元旦の思いと行動を変えることで、明らかに普段と違う「氣」を作り出し、私たちに希望を与えてくれる新しい年に変わります。

多くの人の意識、それは良いことも悪しきこともありますが、一人ではできないことが大きな波を作り出すことは明らかです。チャイルドケアは、2020年に協会となりWEB講座に切り替わりましたが、その直後にコロナ生活はスタートしました。コロナ生活ではオンライン化が進みましたが、チャイルドケア講座はすでにWEB講座にしていたため、このタイミングは必然であったように思いました。

とはいえ、以前にようにスクーリングや講習会などでお伝えする機会もなくなり、新たに企画していたことも白紙になるような状況が続きました。会員の皆さんにはもどかしいことだったと思います。チャイルドケアは、決まりきったことを学び伝える学習ではありません。常に考えて実践して調和を図っていくもの。つまり、このコロナ生活だからこそ、この時代や社会背景でできることを考えて、実践して、そして調和(循環)を図っていくに目を向け、心を向けていくことが大切です。

コロナという私たちに与えられたチャイルドケアの新しい課題を皆さんと一緒に考え、実践し、同じ思いをもって行動を変えていくことで新しい流れを生み出していくことがチャイルドケアの希望になっていくと思います。チャイルドケアは決まったルールや方法を使うことではなく、常に柔軟に流動的であることです。でも根底にある一人一人の命の持っている愛の力や未知の可能性でとらえていくことは前提です。

今年は、コロナ社会で変化した環境や意識と実態を踏まえながら、チャイルドケアの視点でもう一度7つのコンセプトと向き合い、皆さんの日々の生活や子育て、ライフスタイルのヒントになるよう考えていきたいと思います。
変化に怯えることなく受け入れながら、安心を育み守り、不安を抱くよりも期待していく未来を築いていきましょう。

チャイルドケア7つのコンセプト~2023

●子ども(いのち)を取り巻くすべての環境から考える
●自然療法から生きる力を学ぶ
●育児と育自を楽しむ
●五感を高め感性を育む
●言葉のケアを深める
●ふれあいとタッチを高める
●「いのち」と「生きる」を考える

●子ども(いのち)を取り巻くすべての環境から考える

コロナ生活で皆さんがいちばん考えたコンセプトではないでしょうか。自分の住んでいる自治体や都道府県という狭い地域のことだけではなく、日本全体、そして世界中で同じ「コロナ」という問題を抱えて取り組んできました。しかしここにきて、少しずつその向き合い方が国によって違ってきました。国内外の意識の差が出てきています。

またウクライナ情勢のこともあり、日本は安全であるという神話は崩壊しつつあります。社会情勢にも目を向け、私たちの子ども(いのち)が安全で安心できることは何か、自然素材を使ったモノや方法だけを知っているだけでは子どもたちを守れなくなっていると思います。子どもたちに何を伝えていくべきか、改めて考えなくてはいけない時期に来ていると思います。

●自然療法から生きる力を学ぶ

チャイルドケアでは、自然素材を使っているケアだけを自然療法としているわけではありません。自然=ありのまま つまり何もしないありのままの生命力をいかに高めていくかを考えることが土台にあります。コロナ生活で強いられるワクチン接種回数の延長や研究実績の少ない新薬の投与などの新たな問題が生まれています。専門家の指示に従うべきことだけではなく、最終的に個々の判断、決断も必要になってくるでしょう。

皆がしているから、テレビやマスコミが言っているからということで、判断することは絶対にしないでください。1度の安易な行動が一生を後悔することにもなります。そのくらい慎重に考え責任をもってください。後悔しないように自分で調べて考えて判断してください。

チャイルドケアは、実践することと同時に「考えること」をケアのひとつにしています。言われたこと、知っていることをただ鵜呑みにするのではなく、そこからもう一度考えてみること。この一つの行動を加えることで変わります。私たちの生命は、生きる力を持っています。その生きる力を信じぬくこともまた自然療法の学びであると思っています。

●育児と育自を楽しむ

コロナ生活でオンライン化が進み、生活はデジタル化が加速しました。遊びの学びも仕事もすべてデジタル化されました。とても便利ですが、やはり常にそのメリットを感じたらデメリットにも目を向けることです。子どもも大人もVDT症候群が増えています(VDTは、Visual Display Terminalsの略)これは、パソコンやタブレットなどを長時間使用することでも、目や体に負担がかかり、ひどい場合には心の病になるといわれています。

厚生労働省は、連続した作業時間が60分を超えないようにし、作業と作業の間は10~15分休止し、1~2回の休憩を挟むようにガイドラインを設けていますが、これらを守っている家庭はまずないでしょう。コロナ生活で習慣が変わり、楽しみ方も変化しましたが、デジタルから離れた楽しみ方を見つけてください。スポーツをする、歌を歌ったり楽器を演奏する、ダンスや体操をする、料理をしたり、工作や手芸をする、絵を描くなど、デジタルから少し離れた趣味や楽しみを見つけられると良いと思います。アナログな楽しみを知っている世代が、後世に一緒に楽しみ、その方法だけではなく良い記憶として残していくことです。良い記憶となったものは、必ず次世代に伝わっていくことでしょう。

●五感を高め感性を育む

強制や規制があると、理性的な思考が働くので、五感で感じる繊細な感覚から得られる情報がわかりにくくなります。五感を磨くのは、生きていくために重要な「感覚」を得ることでもあるのです。本来、自分にとっての「安心」は自分の感覚でわかるものです。数字やデータだけでは「安心」は得られません。頭は安心しても、無意識に心とからだが拒否したり不安になったりするのです。そういうちぐはぐな状況が増えてきていると思います。

誰かに判断されたり、比較されない自分だけのいい感じを知ることは、とても大切なことです。根拠のない自信という言葉がありますが、そうなんです。自分だけのいい感じは、根拠などなくてもはっきりわかるんです。根拠など後付けですから、先に自分の中にある五感と感性でいい感じ、自信をもった感覚を育みましょう。そのためには自然の中で五感を使うことです。肌で感じること。肌は目で見たように、耳で聴いたように感じています。

●言葉のケアを深める

マスクをする生活が長くなり、自然に人との会話も減っています。会話が伝達手段だけになり、心を通わす会話から離れつつあるように思います。マスクは、表情を隠し、息苦しいだけではなく、言いづらく、伝えたいことも伝わりにくいため、コミュニケーションの低下にもつながっています。ストレスも溜まれば言葉尻も強くなるかもしれません。そのため言葉が乱暴になったり、言葉尻が強くなることもあるかもしれません。

言葉の持っているケアの力が落ちていると感じます。 言葉は人間に与えられた愛を伝える手段です。愛のない言葉は、用件だけで済むsiriやアレクサなどの音声アシスタントと変わりません。どのような言葉が相手の心を開き、行動につながるのか、童話の「北風と太陽」の太陽のような言葉で会話ができれば素敵だなと思ったりしています。そういう言葉はまさに「ケア」になるはずです。

他愛ない挨拶だけでも相手に寄り添う言葉を添えてみる・・・そんなさりげなさを習慣にしていくことで、会話力に磨きがかかります。そして不思議なことに、それを聞いている人にもその力は伝わって双方のコミュニケーション能力も高まっていきます。つまりケアできる会話は、双方にとっても有効なんです。

●ふれあいとタッチを高める

触れることに極度に神経質なったことと思います。触れた後はアルコールで消毒しなければならないため、安易にモノや人に触れることができない生活でした。それでも少しずつ緩和されてきていますから、不要な怯えを持たずに常識的な範囲(そういうと堅苦しいですが)つまり、人として必要なふれあいはどんどん行っていきましょう。コロナ生活の中で誕生した子どもたちは、物心ついたときから世の中はマスクした人ばかり。

感性を磨くために大切な触覚体験もできず、触れたとしてもすぐに消毒されている状況。この子どもたちはどのように成長していくのか心配でなりません。いろいろな人に抱っこされたり、頭を撫でてもらいながら心を豊かにしていくのに、そういう経験が不足しているのです。本能で理解するよりも先に頭で拒否することを覚えてしまえば、触れることも触れられることも苦手になってしまうかもしれません。できるだけ触れてあげてください。

直接触れることが不安であれば大きなタオルや布でくるんで抱きしめてあげてください。手ぬぐいやハンカチを頭にのせて頭や頬を撫でてあげてください。本当は皆がこうしてあげたいのだと伝えてあげてください。そうやって愛を伝える方法があることを伝えてください。

●「いのち」と「生きる」を考える

コロナ生活、ウクライナ情勢、自然災害とコロナ生活の中で「いのち」と「生きる」ことを考えることが増えたことと思います。「死」という誰もが経験する出来事でありながら目を背けがちなことであったので、ショックが大きいのかもしれません。誰もがどのような時にどのような死を迎えるのかわからないものです。

だからこそ、いつその死がきたとしても悔いの残らない生き方を見据えることなんだと思います。 つまらない意地を張ってしまったことで二度と会えなくなってしまうことがあります。また今度と言ってもその次はなかったりします。10年後のためにといっても、その10年後がないこともあります。一日一日を後悔しない、チャイルドケアの「キョウイク」のひとつ、「今日生く(キョウイク)」を大切にしてください。素直に生きることです。大人になってもいくつになっても、いえいえ大人になっていくからこそ、素直さを大切にしていきたいと思います。

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チャイルドケア 7つのコンセプト2023
チャイルドケア共育協会本部講師  松本美佳
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