見出し画像

積読も悪くない。~再び、アロマに惚れ直す~

私とアロマテラピーの出会いは、2007年。
出先の書店でたまたま手にとったアロマの書籍がきっかけで、
セラピストの道を選ぶようになりました。

当時、正直あまり興味をもったことがなかった「アロマテラピー」の本を
なぜか手に取り購入したのです。
そして、その後は買ったことすら忘れてしまったのです。
時間にして約半年間、その本にとっての「積読期間」が始まったわけです。

ところがある日、私は高熱に見舞われて、病院に行くことになります。
長い長い病院の待ち時間を過ごすのに、
何か本を持っていこうということになり、
たまたま手に取ったのが熟成中だったアロマテラピーの本でした。

本棚の奥のほうにしまっていたのに、
この日珍しく一発でその本を引き当てた……
書店のブックカバーかけていたので、
たまたま手に取った本が何の本なのか、
開くまで全く分からなかったのに。

病院の長い長い待ち時間で、私はその本を3回読みました。
本に書かれていることは、
当時32歳だった私にとって
すべてが新鮮でとても興味深い内容でした。

それは、インフル診断が出てしまったのにも関わらず、
病院の帰りにアロマテラピーのお店に行って、
ラベンダーとオレンジの精油を購入してから帰った、という。

今だったらそんなことせずに
熱があったらまっすく帰宅します。苦笑

……若かったな……(遠い目)

この時、待ち時間に同じ本を
最初から最後まで3回も通しで繰り返し読みました。

書いてある内容に衝撃を受けたというか、
「今までの人生の中でこんな素晴らしいものに出会ったことがない!」
と感じたのです。

当時「アロマテラピー」が流行しているのは知っていたけれど
私は流行を追うタイプでは全くないので、
逆にアロマとは無縁だと思っていました。
まさか、アロマの勉強をして仕事にするとは思っていなかったな。

いつかの空

さて、時は過ぎ、2024年になりました。
令和6年、私がアロマの資格を取って17年が経ちました。
(え?17年?もうそんなに経つんだ)
お陰様で2013年12月に自宅リフレクソロジーサロンを開き
これまでにたくさんの方に
アロマを活用した施術を提供してきました。

ここ数年はさまざまな事情が重なって、
満足にセラピスト活動を行うことができなかったけれど、
再び頑張ってみようと思わせる出来事がありました。

それは、このときと同じ。
久しぶりにある「アロマの本」を読んだこと。

その本を購入したのは、確か3年前ぐらい。
コロナ禍で世の中に緊急事態宣言が出されて、
それまで普通に行っていたことが普通にできなくなっていた頃だったと思います。

当時、アロマの芳香成分に着目した本が発売になるという話を聞いて、
わくわくしながらその発売を待っていました。

しかし、この頃、私は派遣社員としての仕事を始めていて、
しかもかなり忙しい時期でもあり、
本を読む時間もあまり捻出できなかった記憶があります。

購入から、積読で熟成を初めてから3年が経ち、
つい先日、この本と久しぶりにご対面をしたわけなのですが、
それはそれは、目からうろこがポロポロとこぼれ落ちまくる感動の対面でした。

ああなんだ、もしかしたら私、この本、ちゃんと読んでなかったのでは?と思ってしまうくらい。
何もかも新鮮で、わくわくしているのです。

アロマを学び始めた時と同じ感覚なのです。
アロマの資格を取得して17年経った今、
アロマと出会ったあの頃の
当時の気持ちや感覚を、
味わうことができているのです。

いつかの空

美容コラム執筆のために開いたアロマの本。
半年どころではない、相当な長い時間の積読期間を乗り越えて、
今の私が必要としている。

きっと、当時の私にとって
今、ようやくこの本を初見のような感動のまま、読むことができたので、
出会うべきタイミングはきっと今だったのだろうな、なんて思っています。

もうね、この本丸写し、もとい、すべてのページを写経したいくらいの勢いです(笑)
そして、この先生の言葉の使い方がとても素敵で
心にささる文章をお書きになっているので、
ライティングの勉強もさせていただくつもりで、
この本としばらく向き合うことにしました。

今回はいいタイミングで再会できたなあ。
コラムを書くきっかけで手に取った本棚の本。
こうだから、積読も悪くないのよね。


噂の本

ありがとう、積読。
積読はネガティブじゃない、とてもポジティブなものよね。
その人にちょうどいいタイミングで読書の機会を与えてくれるのだから。

神社の御神木

この記事が参加している募集

仕事について話そう

いただいたサポートは、インプットのための書籍代や、アウトプットなど、有効に使わせていただきます。