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このひとを見よ

私の真理は怖ろしい。というのは、 
今まで嘘が真理と呼ばれてきたのだから、 
あらゆる価値の価値転倒…これが私の方式だ。 
ニーチェ 「このひとを見よ」 

人間が神のしくじりにすぎないのか? 
神が人間のしくじりにすぎないのか? 
ニーチェ 「曙光」 

ここまで、キリスト教的「神」を否定する彼に救いはあるのだろうか?

地球は皮膚をもっている。
そしてその皮膚はさまざまな病気を持っている。
その病気のひとつが人間である。
ニーチェ 「ツァラトゥストラ」

自分を含めた人類を病気と断罪する
彼は「神」のごとき「超人」に到達しただろうか?

日常生活で、人々がおおむね正直なことを言うのはなぜか。
神様が嘘をつくことを禁じたからではない。
それは第一に、嘘をつかないほうが気楽だからである。
ニーチェ 「人間的な、あまりに人間的な」

それでも、彼は人がすきなのだろうと思う。

自分も人が好きだ。
どんなに愚かでも、間違っても、誹謗中傷されても、
人は一人では生きていけない。
痛みは一時、歓びや、シアワセは何度も噛みしめることが出来る。
だから、人が好き。
わかりあえないかもしれない、傷つけあうかもしれない、
罵りあうかもしれない、
それでも、笑いあえるかもしれない。
そう思うと、人生、悪くないのかもしれない。
そんな人が好き。


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