三国志ジャンルの偏った布教活動について(ジャンル内体験者談)


“魏や呉をほめたたえ、蜀漢を否定するばかりで、そのくせ、その前後の中国史を無視しているものも多く、重複した知識や偏った知識が余りにも目立ち”
特に1994年に連載開始していた『蒼天航路』もはじめは面白かったのですが、赤壁の戦いあたりから、三国志演義や呉・蜀の人物(特に劉備と諸葛亮)をバカにしているとしか思えない部分も多く、曹操を持ち上げたくて仕方がないとしか思えない作風や歴史評論家気取りしか思えない作者の後書きもあり、まるで蒼天航路が描く曹操を称えるための布教活動書に思えて、赤壁終了以降を読まずに、コミックスを処分しました。
当時の三国志サイトや「2ちゃんねる」の「三国戦国板」に代表される当時のネット上の三国志界隈は三国志演義への非難や蜀漢の人物が高評価すぎると何度も繰り返す人、三国志演義にだまされている人間が多いから正史三国志を教えて目を覚まさせ、曹操や魏の人物の方がいかに優れているかと教えねばならないという人が余りにも目立ち、後に「正史十字軍」、「曹操信者」と呼ばれる存在となる人々が横行していました。
 はじめは彼らに一部賛同していたのですが、三国志演義に関して、蜀漢の人物に都合の悪い部分、魏の人物や曹操に都合のいい部分は分かっているはずなのに、そのまま信じて評価につなげようとしたり、布教の結果により生まれた『蒼天航路』を全て正史そのものと信じる追随者には何も言わないどころか、彼らが、蜀漢を擁護する人や三国志演義やそれをベースにした小説・ゲームを楽しんでいる人を攻撃している時に、あおっていたりしているようにしか見えないことが余りにも目立ちました。
彼らは大体が曹操か光武帝を「神格化」といってもいいぐらい称揚していて、それを正しい歴史だと思っているので始末に負えません。彼らの項羽・劉邦(この二人はまだましですが)・劉備・関羽・趙雲・諸葛亮・李世民に対する非難は本当に歴史的見解としても、会話としてもひどかったです。

体験者様の貴重なお話に感謝です。

私はいわゆる「三国志マニア」「中国史マニア」というわけではなく、外部から眺めていた者。特に2000年代は“気味の悪い曹操信者が横行する気色悪いジャンル※”という印象で、近寄るのも嫌で掲示板さえほとんど見たことがありませんでした。

※曹操信者たちは異常に偉そうで攻撃的、人格破綻していることでジャンル外でも有名でした。三国志ジャンルに留まらず、他ジャンルの人々にも暴言を吐いたりストーカー行為をするなどの犯罪を繰り返していたからです。ジャンル外で大炎上を起こした曹操信者もいます。

今になってようやくあの「曹操信者」たちがただのマニアではないこと(歴史捏造を目的とする書き込みを行う政治的な集団であること)が分かってきて、私もこのジャンルに踏み込んで話を始めた次第。

当時、現場にいらっしゃった一般の三国志ファンの方々の体験談は大変貴重です。

ここを眺めているファンの方々にもお願い:具体的にどんな暴言や暴力が横行していたのか、ネットにどんどん書き込んでいただくと助かります。