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マスター&サーヴァント


奴隷の主は、奴隷の命などには塵ほどの重さも認めていない。自分の所有物(財産)が目減りすると困ると思っているだけだ。

ましてや奴隷の心に思いを致すなんてことはしない。物扱いだ。物には心がない。そう思っている。

労働力を提供するなど、主にとって有益な何かをする存在でなければ意味が無い。

かたや奴隷はどうであろうか。生まれを呪い、諦念に従って黙々と自分の仕事に従事する者もいれば、人間的尊厳を求め、立ち上がろうとする者もいる。

奴隷の主が忘れてはならないこと。
立ち上がる奴隷もいるということ。

そう。王を倒せるのは、唯一、奴隷的立場に置かれている人間だということは、歴史が証明している。

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