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発達障害がわかるまで

現在私は高校2年生、16歳だ。発達障害と診断されて4ヶ月が経つが、「未だに私なんかが発達障害だと言えるのか」と自問自答することがある。おそらく最終的な答えは「Yes」だろう。特にASDは自覚しにくいからこそ、あたかも自分がそうではないかのような気がしてしまうのかもしれない。では本題に入る。今回は「リアル」メインで話していこう。


【小学校入学前】

家族から聞いた話によると、慎重でおとなしくてマイペースな子だったらしい。言葉が出るのはやや遅く、歩き始めるのにも時間がかかったそう。私の記憶では友達はいたがトラブルは少なく、ひとりで遊んでいることが多かった覚えだ。トーマスのあるシーン好きで、そのシーンを何度も何度もプラレールで再現していたのはいい思い出だ。検査を勧められることはなかった。しかし集団行動は苦手で、寡黙な子に「○○ちゃんって喋るの?」としつこく話しかけて泣かせたり、手を洗っていたら気づけば誰もいなくなっていたことがある。とにかくマイペースという言葉がぴったりな子どもだったと言える。


【小学時代】

今考えれば空気の読めない自分勝手な子だった。余計なことを言ったり話に割り込んだりしてたまにトラブルになった。いじめに巻き込まれることが多く、ときに被害者、ときに加害者側へ回った。忘れ物はあるにはあったが勉強面では概ねついていけた上、友達はいたのでなんだかんだで楽しかった。

また、小3の4月にMiiverseという任天堂のゲームの掲示板に書き込み出してから人生が変わった。それを始めたその日に炎上し、1年後の小4の頃はマリオメーカーのガチ勢に喧嘩を売ってトラブルになった。小5の秋にサービス終了が決まってからはTwitterへ移行した。その後は精神疾患や発達障害に興味を持ち、自分がADHDかもしれないと心配した。ちなみに「サリーとアン課題」は10歳の頃に挑戦したが見事に間違えた。

中学受験もしたが結果は一校を除いて全落ちした。地元の中学へは行きたくなかったので、学区外の中学への進学を決めた。


【中学時代】

中1
入学して2ヶ月で孤立した。音楽室の壁に書かれた「ま○こ」という落書きをわざわざ先生に言って消させたからだ。それ以降はどうでもいいことでいじられたりちょっかいを出されたりするようになった。一時期は転校も考えた。席替え以降はそれはぴったり止まった。その後はコロナ禍になり、休校になった時はただただ嬉しかった。

中2
休校明けは誰かからちょっかいを出されることはなくなったが、孤立し続けた。勉強は順調だった。また、偏った思想にハマりかけ、学校内である音楽グループ叩きをしていたのは黒歴史そのものだ。3月頃からは受験勉強に力を入れ始めた。
余談だが、空気の読めない同級生のことを「こいつアスペじゃん」と内心バカにしていた。皮肉なことにそれは私だったと後にわかった。

中3
受験勉強に1年をかけた。受験の憂さ晴らしにクラスで給食で余ったタルトをトロフィーに隠すなど、奇行に走ることが増えていった。クラスメイトに低俗な嫌がらせをするなど数々の目に余る行動に自分でも嫌気が差す。また、受験は大成功し、いずれも偏差値60台の第1〜3志望校全てに合格した。しかし卒業式前日に学校から飛び出して警察沙汰になるなどトラブルはあった。高校が入学取り消しにならなくて本当によかった。

【高校入学後〜】

入学して早々、意気込みすぎたり担任と合わなかったりして精神が病んでしまった。ほぼ1日何もしたくないと感じる日々が続いた。クラスではリスカしたことがバレるなど嫌なことばかりだ。ADHDをまた疑うようになり、精神科に行くようになった。そして、知能検査や発達検査を受けたところIQは110、ギリギリのラインでASDとADHDの診断基準を満たした。しかしその後10ヶ月後までは診断には至らなかった。

主治医が異動により変わり、その主治医ともある程度の診察してもらってから、「私は所謂グレーなんですか?」と聞いた。すると「診断できますよ」と言われ、診断してもらうメリットについて説明された。喜んで診断を受け入れ、診断名が降りてホッとした。長年の生きづらさはASDによるものだったのだ、そう結論づけることができたからだ。ちなみにADHDについては「困っていない」と言ったため口頭では否定されたが、診断書には(判断が変わったのか)書かれていた。その後は障害者手帳を申請し、申請2ヶ月後の11月2日に受け取ることができた。


障害を受け入れることは確かにハードルが高い。今年診断されたばかりだが、未だにこんな私が支援を受けていいのかと自問自答することもある。しかし、その道の専門家に診断されたからにはその恩恵を受けて今までの生きづらさの穴埋めをしようというのが私の考えだ。

Thank you for reading.

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