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わたし、テレパシーが使えるの✨ 完結編

これまでのお話はこちら。

しゃべれないし、目も開けられない………!!!




落ちて5分くらい経過した…

2人の声はだんだん遠ざかっていき、私を通り過ぎてしまった…

「ちぴまるこちゃん、いないねぇ…」

「もう帰ったんかなぁ…」

そんな声が遠くから聞こえてきた…


意を決して、目を開け、口を開いた…

 
「わたし、ここ〜」

「ちぴまるこちゃん、どこ〜?!」

「ここ〜」

「ここにおる〜」

「溝の下〜!!!」



やっと、見つけてくれた……涙


「………ちぴまるこちゃん………」

溝は身長よりも深くランドセルも背負っており、しかも目を開けて気づいたのだが、溝の壁は垂直ではなく、微妙な斜面になっており、自力で登りにくい構造になっていた。

自分でなんとか上がってみようとしたが、斜面になっているせいで、登ろうとしても落ちてきてしまう

登れない…

どうしよう………

こんな汚い私を2人は引っ張りあげると言ってくれた。

引っ張り上げてもらったが、1回目は失敗…

引っ張りあげたけれど、途中で落ちてしまい、斜面に膝が擦れてヘドロが付いたところがさらに傷を負った…

もう一度チャレンジ!!!

まずはランドセルと黄色の制帽は渾身の力を振り絞り、上へ向かって投げた!!!

2つともアスファルトへ叩きつけられ、無事着地。

2人にもう一度引っ張り上げてもらうっ

2人に手を掴んで引っ張ってもらう
私は絶対に上がってみせると心に誓い、地上まで上がってきた瞬間アスファルトにひじを引っ掛けてすべり落ちないようにした。

もうズタズタだ…

私を引っ張り切ると、2人は尻もちをつき、私は這い上がり、何とかここから脱出することに成功した。

2人とも私のせいでヘドロがついてしまって、汚れさせてしまってごめんよ涙…

とにかく、痛すぎて、汚すぎて、膝が特に痛すぎて歩けない…

2人に支えてもらいながら、家まで帰った。

家に着くと、お母さんに
「あんた何やってんの?!」とキレられた。。。

優しく介抱じゃないのね……

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