やっとこさ数記事書いたものの、まだトラウマ治療の実際の話ができてない…ということで今日は、（義父が）トラウマ治療をしてくれる臨床心理士を探してくれたときの話をします。

※私がトラウマ治療者として臨床心理士をお勧めしたい理由は、こちらです。

実はX（Twitter上）でも質問していただくことなので、一度書いてみてもいいのかなと。

私は、義父がカウンセリング機関を見つけてくれるという幸運に恵まれました。

※そのときのことは、こちらでも書いています。

義父がカウンセリング機関を探してくれたキッカケは、当時のクローズアップ現代の方法でEMDRという治療法があると知ったことでした。このキーワードを軸にあれこれ検索してくれたようです。

ここから書くのはあくまで、私が治療者を見つけるとしたら…という方法でに過ぎませんが早速…。

自分に合った治療を受けられた人たちが、
「自分はこうやって、出会えたよ」という情報を持ち寄れれば、助かる人がいるかもしれませんね。

１．気になる治療法を軸に、臨床心理士を探す

気になるトラウマ治療の技法がある場合は、
「気になる治療法＋お住まいの地域（県など）」、
「気になる治療法＋治療者リスト」
というキーワードで検索をかけてみると、必要な情報にたどり着きやすいと思います。

トラウマ治療の技法は色々あります。

ちなみに私が主に受けたのは、
・EMDR
・自我状態療法（解離症状があるとき、使うことが多いらしい）
・SE（ソマティック・エクスペリエンシング）
ですが、これ以外にも色々…。

※私がこの３つの治療を受けた時の、概要はこちらに書きました。

できれば複数の治療法を使うことができる臨床心理士さんがいれば、よりベターかなと思います。心理士さんには、クライアントの状態に応じて複数の治療を使い分ける技量も必要だからです。

トラウマ治療の技法については、こちらの本に分かりやすく説明してありました。

トラウマの心身や考え方への影響もわかりやすく説明されています。
ただしんどくなったら、無理はなさらないでくださいね。私も読んでいる途中、身体が勝手に臨戦体制（トラウマモードみたいな感じ）になってしまいました。

２．検索でたどり着いた臨床心理士のプロフィールをチェック

臨床心理士は病院の精神科や、クリニックに所属している場合と、心理士自身が独立開業している場合があります。

一応、医師の指示のもとに行われる心理療法であれば保険適応になりますが、独立開業系は基本的に自費です。
（この辺りのお話も、先ほど挙げた、
白川美也子監修『トラウマのことがわかる本』にありました。）

独立開業している心理士のほうが情報提供が親切な傾向があります。心理士のプロフィールに、
・本人が使うことができる技法
・治療対象としているクライアント

についての情報が載っていることが多いです。

また独立系の場合は、サイトにお問い合わせフォームがあることが多く、その場合は、

・自分の状態
・受けてみたい治療法

などをメールで相談することもできます。メールでの問い合わせができることも、当時の私にはありがたかったです。

そして独立系の場合、カウンセリング機関が医療機関も連携しているかどうかも知ることができると安心ですよね。
トラウマ治療は記憶の蓋を開ける作業でもあり、一時的に調子が悪くなることがあるからです。

３．私がお知らせした方法の問題点…

ただ、私が書いてきた「治療者の探し方」には、重大な問題点があります。

この方法で見つけることができるのは、独立開業している臨床心理士の情報がほとんどです。つまり、自費治療となる機関のサイトしか引っかからないのです…。
実際私がお世話になったカウンセリング機関も、自費負担でした。

一方、病院やクリニックに所属している臨床心理士（こちらで治療を受けると、保険適応になる可能性が高い）がどんな技法を使えるのかといった情報は、なかなか出てきません。
（そもそも臨床心理士がいるのかどうかも、サイトには明記していない）

精神科専門の病院であっても、その辺りの情報を公開してなかったり…。
大学病院の精神科は、専門性をアピールするために書いてくれていることも多めかな…。
（私が昨日調べた範囲での、限られた話で申し訳ないですが…）

これは誰に要望を出したらいいのか分かりませんが、トラウマ治療を保険で受けられる機関の情報が圧倒的に足りないのを痛感しています。

というわけで、私の狭い経験からあれこれ話してきました。トラウマ治療が情報面でも、もっとアクセスしやすくなれば良いなと書きながら痛感しました。

誰か…なんとかしてほしい涙