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ありがとう、ルリビタキ 探鳥会レポート<K山編>5/5話 2024年4月

 先日、ニコ支部O分会の探鳥会に参加してきました。
 場所はK山周辺です。

 D寺で鳥合わせをし、探鳥会は解散となりました。
 「ここで解散しますが、駐車場まで一緒に行きたいと思います」

 探鳥会ご一行は集合場所だった駐車場に向かって歩き始めました。

 D寺の裏には森が広がっています。

 ウグイスやガビチョウ、コジュケイの鳴き声が聞こえました。

 「シメ」
 教えてもらった方向にシメの姿がありました。
 くちばしの色が鉛色です。

シメ

 鳥にお礼を言う礼子さんが
 「先月の探鳥会でルリビタキに会ってから、何度かここに来たんですよ」
 「えー、本当ですか!」
 嬉しそうに答えたのは先導のSさんでした。

 O分会の皆さんは揃いも揃って地元が大好きなんだなと思いました。

 その礼子さんが、シメさんとは違う方向に手を振り始めました。
 「ルリー、ルリー」

 不思議に思って
 「ルリビタキがいるの?」
 そう聞いてみました。

 「そこです!」
 「本当だ!」
 礼子さんの返事とSさんの声が同時に聞こえました。

 探鳥会ご一行、ルリビタキを探します。
 礼子さんが場所を教えていました。

 「石のハス?の上です、頭だけ見えています」

 石のハスとは何???と思いながら、その方向にある石碑を一つ一つ見ていきました。

 石碑が並んでいる中央に、石でできた水鉢があって、それが「石のハス」でした。
 その上の枝に、青い尾が見えています。

 まさかのルリビタキです。
 もうじき標高の高い山に帰ってしまうので、最後に会えた感じがしました。

ルリビタキ
撮れたのがこれだけ

 O分会長が
 「みなさん、このルリビタキを探鳥会で観察した記録に付け加えて良いですかね」

 みんな口々に「もちろん」「加えましょう」と答えました。

 ルリビタキはふいっと見えなくなりました。
 礼子さんが「ルリー、ありがとうー」と手を振っていました。

 礼子さんが
 「鳥の羽根を重ねる順番って決まっているんですか」
 とO分会長に質問していました。

 私が「羽根の重なるの、きれいですよね」と話を合わせます。

 O分会長が黙って考え込んでいました。

 きっとこれは来月の「K山通信」の記事になるのに違いないと思いました。
 楽しみです。

真ん中より少し左
水たまりでメジロが水浴び

 先月の探鳥会ではイノシシの檻に入り込んで、イノシシのエサを食べるコジュケイが出ました。
 そのイノシシ檻はまだ同じ場所にありました。

 そばを通りながら「あれはすごかった」と話しました。

 元自衛隊のモトジさんが
 「鳥は罠につかまらないんですね」
 「イノシシの罠はこどもを捕まえない、大人のイノシシが入ったときだけ罠が落ちる」

 探鳥会でイノシシ罠の説明をしました。
 ちなみに、教えてくれたのは物知りのモカさんです。

 さらに探鳥会ご一行が進んだとき
 「ジョウビタキ!」
 という声が聞こえました。

 残念ながら私が見たのは飛んで遠くへ行ってしまう後ろ姿でした。

 ご一行は「まだいたんだ、ジョウビタキ」と、大喜びでした。
 ジョウビタキは冬の間だけ見られる渡り鳥です。

 O分会長が
 「ジョウビタキも探鳥会で観察できた鳥に加えて良いでしょうか」

 周囲はワイワイ華やかで、異口同音に「もちろん!」でした。

 まもなく駐車場に着きました。

 「来月はキビタキですよ」
 役員の方たちは、ぜひ次回も来てくださいという意味で言ったのだと思います。

 周囲の人とお礼を言いあって解散しました。

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