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【最新号紹介】治療(CHIRYO)11月号 総合診療×脳梗塞

つい先日気になったニュースがありまして、札幌で雪虫が大量発生したそうです。
私、出身が宮城県なのですが、雪虫というと今くらいの時期にふわっと1粒だけ舞い降りてきて、見つけると幸運になる!という謂れはないのですが、ポケモンでいうとサファリゾーンでラッキーに出くわすくらいのレア度で、季節外れの雪に見えるその情緒もあって割と好きな虫でした。
大量発生ということで、子どもたちは狂喜乱舞だろうなあと思って札幌の画像を見たら、想像の1000倍くらい、大気が雪虫に覆われていて「おお…」と言葉を失ってしまいました。

そもそも雪虫って何?という方もいるのかもしれないですが、アブラムシの一種らしいです。ダーウィンもびっくりな面白い生態なので、秋の夜長にぜひ調べてください!

雪虫が出ると1週間で雪が降るといわれるらしいですが、寒くなると怖い疾患といえば脳卒中ですね。
11月号ではジェネラリストも関わる機会が多い「脳梗塞」に注目して、急性期から回復期・慢性期のかかわり方をまとめております!

特集の目次

■総論:脳梗塞患者を取り巻く全体像
脳梗塞患者のペイシェント・ジャーニーとケア移行 ─患者中心性の重要度─(松本朋弘)

■急性期:診断から急性期病院での治療,精査,退院まで
本当に脳梗塞なのか? ─脳梗塞ミミック─(山里一志)
超急性期の専門的治療が必要になるとき ─rt-PA, 血栓回収の適応─(小幡佳輝)
プライマリ・ケアの急性期抗血栓療法(齋藤惣太)
脳梗塞発症後に行う動脈硬化精査は何をするか?(伊波菜緒子,川幡翔太郎)
急性期の血圧・脂質・血糖はどうするか?(山路修平,新井 遊)
脳梗塞に伴う嚥下障害 / 栄養への対応をどうするか?(豊島孝幸,森川 暢)
意外と多い原因不明の塞栓症(潜因性脳卒中)への対応はどうすればよいか?(光本貴一,海永千怜)
もともと抗血小板薬を内服している場合に二次予防をどうするか?(加藤 開,野﨑由迅)
脳梗塞後の精神症状の気づき方とその対応(三澤 仁)
症候性てんかんへの対応(海永光洋)

■回復期から慢性期:リハビリテーションからその後年余にわたる慢性期管理
回復期リハビリテーション病棟とは?(関根崚太,高橋麻衣子,真崎翔一)
福祉との連携/介護保険主治医意見書の書き方/身体障害者手帳(梁 祐輔,玉井杏奈,真崎翔一)
トラブルになりやすい脳梗塞後の車の運転をどうするか?(山内勇祐)
脳梗塞後の慢性期管理でプライマリ・ケア医が意識することとは?(小山元気,呉 明愛,玉井杏奈)
脳梗塞患者をもつ家族の援助をどうするか?(宮本侑達)

■それぞれのプロフェッショナルの視点
NPからプライマリ・ケアに求めるもの(西島結梨恵,筑井菜々子)
リハビリ療法士からプライマリ・ケアに求めるもの(六鹿健児,荒木紗都美,古賀昭貴)
脳神経内科からプライマリ・ケアに求めるもの(海永光洋)
脳神経外科からプライマリ・ケアに求めるもの(小幡佳輝)

ペイシェント・ジャーニーを考えよう

脳梗塞は発生直後から速やかな対応が求められる疾患です。それは対応が遅れるほど、生命や重篤な後遺症の影響が出てくるからではありますが、総合医としては自分がケアにかかわるポイントだけではなく、患者のケア移行を意識した立ち回りをしたいところです。

ご自身のシチュエーションによっては、救急的な治療が求められる場面、慢性期の継続的な支援を求められる場面など、さまざまなかかわり方があるかと思いますが、患者さんが疾患や治療をどう感じてきたかに寄り添って対応していきたいものです。

咄嗟のどうするんだっけ?をカバー

脳梗塞の超急性期では総合医にできることは限られる部分もありますが、専門医と連携するうえで各治療の適応についてなど知っておくべき知識もたくさんあります。
また、急性期の動脈硬化の精査はどうするか、血圧や脂質、血糖の管理はどうするかなど、管理するうえでのモヤモヤポイントもたくさんあることと思います。
今回の特集ではそういった、実臨床での悩ましいポイントを取り上げておりますので、お困りのポイントをぜひ確認してみましょう!

継続的な治療・支援に向けて

普段の診療で脳梗塞の既往のある患者さんへ対応することもプライマリ・ケアではよくあるシチュエーションかと思います。
急性期では脳神経内科・外科の専門医との意思の疎通もポイントになりましたが、回復期・慢性期ではリハビリや福祉の専門職との連携が重要になってきます。
各専門領域からの視点や連携時の注意点のほか、総合医として現場で求められる点をまとめております。ケアの司令塔としての対応を身につけましょう。


ジェネラリストの継続性・包括性が問われる脳梗塞の対応にお力になれれば幸いです。
ご協力いただきました先生方、ありがとうございました!

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南山堂

文責:南山堂「治療」編集部 カーター

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