時報11月9日(木)
060 時報11月9日(木)
君へ。
自転車にのって大学に向かう。点検ありがとう。こうして日常がまわっていく。朝からおじさんたちが道路をふさいで電気線?の点検をしてくれている。
めちゃくちゃ体調悪いんだけど、どうしても行きたい授業があって、薬をたくさんのんで行く。我が巨匠は、道端の猫と会話していて、いつもより少し遅く講義室に来たという。愛おしすぎる。
病院実習の合間に時間が空いたかおりさんに会った。少し散歩しようと言って、晴れた空、紅葉を眺めた。温かい飲み物を奢ってくれた。かおりちゃんといると落ち着く。お姉さんみたいなの。新しいコウペンちゃんのスタンプを教えてくれた。
文月さんがインスタとかTwitterで、私が気になっていた本を栞日に入れたと言っていたので見に行くことにした。『みんなもっと日記を書いて売ればいいのに』小沼理
日記公開論については考えてみたい議題。
20:00前。まだ寝るには早いこの時間にまちを歩く。早く今日を終わらせてしまいたい。理由のない闇と絶望が襲ってくる。悪いことが起こったわけではない。今日もすてきなことがたくさんあった。授業には行けなかったが。常に過呼吸になりそうな感覚と涙がでそうな感覚だけが残っている。自転車を押して歩く。これ以上寒い空気に触れないように。どこへ行こう?お店に行くにもお金がない。友人に会いに行こうか?ゆっくりとゆっくりと歩く。いっそ実家に帰ろうか?行かないかもしれないけど、明日は授業だ。誰にも会いたくない気もする。ひるま、お姉ちゃんみたいな友人にコウペンちゃんのスタンプを教えてもらった。買って、彼女に早速送ってみたら、少し気が晴れた。折坂悠太の「よるべ」が流れる。私は歌詞がききとれないのだけれど、曲調が歩幅に合う。
何か起こらないかと、セブンの前に立ち尽くしてみる。銀の物体に寄りかかって。さっきの友人から返信が来たからしばし話す。セブンの駐車場を出た。結局母に電話することにした。「いまどこ?」と「うん。」だけ話していればなんとかなるのが楽。泣けた。苦しくてもずぅっと泣けなかったのが泣けたのですっきりした。暗がりに身を任せて泣いた。声がもれても反対側を下っていく自転車のひとは気がつかないはず。娘息子にものすごい理解のある母だから私はここまで生きてこられたと思う。選択肢を与えてくれる。そして諸々話していなかったことまで知っていた。手帳とったこととか。
君にも話したいことがたくさんある。
20231109 木曜日
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