061 時報11月10日(金)

君へ。
　少し前にNetflixからDisney+に切り替えた。韓国ドラマを見るのをやめようと思って。せめて英語のものをみようと。それでもDisney+独占配信の韓国ドラマもあるから見てしまう。2年前、大学に行けなくなったときにずっと韓国ドラマを見ていたせいで、私は今韓国語が話せる。そのときよりは少し高い位置からじぶんを俯瞰したり、なにかしらの対策を練れたりするようになった。確実にその変化を感じる。ドラマを見ながら、かとう先生に授業にいけないから、オンラインで受けられないかとメールした。そうしてまた寝た。

　13:55。14時に閉まる学食に来た。髪も結ばず、9月からちゃんとしてた化粧もせずに出かける。おなかは全くすいていないのだけど、口寂しい感じもするし、あとで変な時間に食べちゃうのもよくないと思った。食べるものを選ぶのも大変だ。おなかが空いていないもの。ほうれん草と豚汁を食べることにした。動きがゆっくりゆっくりなことがじぶんでもわかっている。学食のおばちゃんに「ごはんはいらない？」と訊かれるだけでも、なぜかわからないけど涙がでる。

　学務に行ってきた。かとう先生が話を通してくれていたお陰でオンデマンドで授業に参加することが決まった。拍子抜けするほどあっという間だった。

　10分も大学をふらふらすると数人の友人、先生らに会う。実際私は顔が広く、社交的で明るくいることが多い。知り合いに会うと嬉しくていつもすぐに笑顔になる。今日も「髪型変えた？」とよく言われながら会話を交わした。そんな"大丈夫な"ひとも、この時期になるとこんな生活を送っている。この文章は、心の海深くに沈んでしまわないための、外の空気に触れていられるための浮きだ。じぶんを外から眺められる方法。第二には、同じ境遇のひとと一緒に、「ちょっと今日だめだぁ」って言えるためかな。日記の公開非公開論は私のなかでも日々大騒ぎなのだけれど、その点においては、具体性を伴った例として、公開する意義があるのかなと思っている。

　起きたら18:30だった。ごはんを食べに行く。だいぶ落ち着いている。作り置きがなくなったので、買い物に行った。牛乳も買って、久しぶりに温かいココアを飲むことにした。

20231110 金曜日