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スタートアップ的な世界の到来


今週ふと「スタートアップ的」という言葉が頭の中に浮かんだので忘れないうちにノートを書いてみます。要約すると

今後組織において「スタートアップ的」な考え方、
動き方の必要性が増してくる、もしくは必要不可欠になるのでは

という何のひねりもないことですが...


インターネット的

もちろん「スタートアップ的」の前提というか、まねたのは糸井重里さんの「インターネット的」という言葉。同名の書籍が2001年に発売され、発刊から10年を経て「まるで、予言の書!」と再評価の声が高まっている名著なのでご存じの方も多いと思います。

いまAmazonを見てみたら、kindle unlimited の対象になっていたので、まだ読まれたことが無い人はパラパラとめくってみることをお勧めします。ぜひ読んでいただきたいのですがよく取り上げられるキーワードは

リンク・シェア・フラット

糸井さんはこう述べています。

「インターネット的」と言った場合は、インターネットがもたらす社会の関係の変化、人間関係の変化みたいなものの全体を思い浮かべてみてほしい。もっとイメージしやすいたとえでいうなら、インターネットと「インターネット的」のちがいは、自動車とモータリゼーションのちがいに似ているでしょう。

そして文庫本化にあたり2014年に加筆したあとがきでは

インターネットは魔法や奇跡じゃなく、ただの「すごく便利な道具」で、それによって人が根っこからガラリと変わったりはしない。けれど、このすごく便利な道具を人々は生活のなかに取り入れていくに決まっている。そしておそらく、こんなふうにして、人はインターネットとつき合っていくんじゃないか……。

2001年がどんな世界かというと Yahoo!BB の ADSLサービスが開始した年といえばイメージ付くでしょうか?ブロードバンド(死語?)社会の到来前、そのタイミングにおいて「インターネット的」であることをリンク・シェア・フラットと今でも通用するというか、まさに今のインターネット、そしてインターネット外への広がりを表現していたからこそ 予言の書 と言われるゆえんです。

デジタルトランスフォーメーション(DX)

インターネット的なものが、インターネット外に波及していく、ここ1-2年での最たるものがDX、デジタルトランスフォーメーションではないでしょうか。デジタルを手段として使うことからスタートし、デジタルによって仕事のやり方を変え、最終的には仕事やビジネスそのもののあり方を変える。

まさに「インターネット的」であることの現在から未来に向けての進行形が起こり始めています。

全ての業種がドッグイヤーとなる世界

1990代後半頃から用いられていた言葉に「ドッグイヤー」という言葉があります。 犬の1年は、人間の7年に相当すると言われていることから、IT業界の技術進化の早さを、犬の成長が人と比べて速いことに例えた俗語です。

これまではIT業界にとどまった言葉ですが、DXという文脈において今後は全業種に「ドッグイヤー」が広がっていく気がします。企業は生存し続けるために、他社との競争に勝ち抜くために、ドッグイヤーと共存をする必要がある、そんな世界が来る気がします。そしてドッグイヤーを駆け抜けるために意思決定を早くしたり、より本質的な問いと向き合ったり、変化をいとわない体制にするなど、従来以前の体質からの脱却が求められていくはずです。

スタートアップ的であること

「スタートアップ的」という言葉が頭の中に浮かんだだけの状態から書き始めたので、ここまで書いてみると「スタートアップ的」というのは、「リンク・シェア・フラット」と抽象化できた「インターネット的」という言葉から派生する世界の気もしてきましたし、この先書かなくてもいい気もしてきましたが続けます。

じゃあ自分が言う「スタートアップ的」って何だろうと分解してみると、未来を予想した抽象的な言葉でもなく、また意外性も全くありませんが、本質的に追い続け、熱量高く取り組み、変化し続けるられること なんじゃないかなと今は考えています。

これは不確実な市場においてJカーブを描く成長を求める「スタートアップ」を目指せという意味ではなく、「スタートアップ」が実践している「スタートアップ的」なプレイから得られるものは必ずあるので、組織は参考にすべき、ということです。

コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)が多くなっているのも同じ文脈だと思いますが、より加速度的に一般企業にも浸透していくべきかなと。

最後に

インターネットというものに触れることによって、ほくが知った「インターネット的」なもろもろは、ぼくが若い時にはあきらめていたような夢を、もう一度拾いあげてくれたように思います。複雑に入り組んでいて、変わりそうもないと思われた世界が、なんだかあちこち突いてみたら、意外にもろいものだと思えてきました。

という糸井さんの言葉の「インターネット」を「スタートアップ」に置き換えたのが今の自分の気持ちです。

書くのに1時間かかった...もっと短時間で書けるようになりたい、そしてなんかうまく書けなかったけれど、未来はどう語ってもよいしw、気にしないことにします...


 

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