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『時神様と時のかけら』(時神様シリーズ)




遠く遠くの場所。
"時空の狭間"と呼ばれる場所。

時の神様は
お供のオオカミと
ひっそり穏やかに暮らしてる。

時の欠片を拾い集めては
宇宙に時間を届けてる。

みんなに
幸せな明日が来ますように。
命が正しく
めぐりますように。




これは、そんな時神様の様子を
綴った物語。

まだ未完成で
時々変わる。

急に新しくお話が生まれたり
以前あったお話が
突然見えなくなったりする。

時空の狭間は
生まれて消えてを
常に繰り返している。

あなたの失った記憶も
ここに眠っているかもしれない。
あなたの時間も
もしかしたらここで生まれたのかもしれない。

不思議な不思議な
遠い世界の物語。

そっと覗いてみてね。







"時"を生むために
まず"時の欠片"を集めるところから始める。

広く入り組んだ時空の狭間
お供のオオカミが道案内してくれる。

"時の欠片"は 鮮度が大切。
生まれ出て時間が経てば
消えてしまうか硬化する。
そうなれば
新しく時間を生み出す事は出来ない。

時の欠片集めは
なかなか大変なお仕事だ。




拾った時の欠片を手に
歌を歌う。

歌だけは唯一
この時空の狭間から
外に出ることが出来る。

歌に乗せて
"時間"にかえた時の欠片を
宇宙の色んな場所に届ける。

ときには
ハートが混ざることもある。




時空の狭間は
広くて狭い。
次々に新しい狭間が生まれては
消えていく。

まだ1度も行ったことのない場所も
沢山ある。

「今日はこっち探検してみる?」
「暗くて深そうだけど 大丈夫かな?」
「でも面白そうだよ!」





この世界の雨は
感情の粒のようなものだ。

時の狭間が生まれる時
宇宙のチリの中に含まれた
様々な者たちの想いが混ざり込む。

混ざり込んだ想いは
"楽しい"や"悲しい"等の
種類ごとに分別され色が着く。

重たい想いは
上から下へと
零れ落ち続ける。

「ここは雨漏りが酷いなあ」





「わーー!! 時の結晶柱だ!!
初めて見た!!」

稀にドカンと湧き出る"時の欠片"。

"時"だけでは動けない。
"間"を起こしてあげなきゃ
時間は生まれない。

時空の狭間より湧き出たあと
"間"を与えられなかった"時の欠片"は
消えるか 硬直する。

珍しいものを見れた。





時の結晶柱は
触れた瞬間砕けてしまった。

残念に思っていると
足元からヒョイと
新しい"時の欠片"が生まれ出た。

生まれ出た瞬間の "時の欠片"を見るのも
初めてだった。

「今までで1番活きがいいね!
全然じっとしてないや!」




(つづく!)







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