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友達100人出来るかな?

SNSで「友達って歳を重ねるごとに減るだけ」と書いてらした方がいた。これ、わかる。まず最初、高校を出てから就職する者と、大学行く者で道が別々になる。最初の頃は会っていても、だんだん気まずくなる。自分でお金を稼いで仕事と趣味をこなす者と、お金はないが、キャンパス生活を謳歌している者との接点を見つけることは難しい。次は、結婚した時。夫の仕事の都合で引越し、みなバラバラになる。そして独身と既婚では、時間の使い方もお金の使い方も変わってくるので、疎遠になる。かくいうわたしも、結婚後、ドイツくんだりまで流されることになって、物理的に距離が離れてしまった。そうこうするうちに、妊娠出産すると、子供がいない友人とは疎遠になる。ならば、結婚して、子供がいる同士は?と思われると思うが、今度は家の経済状況で変わってくる。だいたい同じであれば、そのまま続いていく仲も、差異が広くなるとお互いに辛くなる。なかなか難しいのだ。

わたしには、大人になって出来た友人がいる。息子の幼稚園時代のママ友(A子ちゃんとB子ちゃん)で、経済的状況も似ていて、思想も似ている。思想というのは、善悪に対しての考え方とか、価値観とか、距離の取り方とか。大人になるとその辺りが食い違うと、長く付き合えない。ただ良い点が一個あり、年齢が違ってもよいのだ。若い時は、年齢に差があるとどうしても先輩後輩のようになるし、対等ではない。A子ちゃんはふたつ上、B子ちゃんは4つ上だけれど、2、3ヶ月に一度、ランチに集まる。少ないかもしれないが、まだ子供が学生で、このくらいの距離感が楽だ。わたしの場合、幸運な方だと思う。たまたま知り合った人が、似たようなタイプで、既に15年の付き合いだ。

男性はどうなのだろう?A子ちゃんとB子ちゃんとのランチ中に、それぞれの夫の話になり、会社での役職上がるたびに、孤独になっていってるよねと言う話はしたことがある。男性も経済状況で変化するのか、ただ単に付き合いがあまりないのかはわからない。子供を接点にすることもないし、わたしたちの夫(3人)は、無愛想ではないけれど、凄くコミニュケーション力があるかと問われれば疑問である。わたしたちを介してそれぞれの夫を紹介しても、軽い挨拶程度に終わってしまい、じゃあ、次回は男同士で飲みに行きましょうとはならない。うちの夫は、あるスポーツの趣味があってクラブにも属しているけれど、言葉の問題なのか、そこでの知り合いは出来ても、友人はいない。他に、年に2回ほど、会社のドイツ人達が集まって軽く夕飯食べる機会はあるが、そこから愚痴を言い合うほどの友人はいない。なんか書き出すと可哀想(笑)A子ちゃんとB子ちゃんのご主人は、日本人だが、似たような感じらしい。男性のみなさん、どうですか?

男女共に、経済的状況、未婚か既婚かバツイチか、子供の年齢、住んでいる場所、仕事等、様々なことが絡み合って、子供の頃のように、友達100人出来るかな?みたいな軽いノリで友人は出来ないのである。

最近は、SNSの発達で、実際に会ったことはないけれど、遠く離れた友達(または友達になれそうな人)と出会う機会がある。良い時代になったもんだ。もちろん危険も多く存在するので、くれぐれも気をつけていただきたい。

わたしとしては、うっすーい関係の友達より、精鋭部隊数名のような友達の数でいいと思っている。子供の頃なら許容できた範囲が、だんだん狭められて、理解し合えないタイプとは努力して友達になりたくないのである。その他のことでストレスにさらされることが多くなると、一つでも面倒事を避けたくなるのは、いささか寂しいような気もするけれど。


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