最近の音楽との比較はしません。

私はずっと歌いたくて、歌えなくて、そして歌わせてもらう場を貰って…
を繰り返してきました。

この間、筑豊へドライブしたとです。
九州北部は荒ぶる魂のいますところで有名ですね。
実際、今も息づくものを感じました。
人のパワーは凄まじいものがあり、魅力的です。

下手を打つと「何いいよるとかー!お前もかー!」(意訳)お叱りを受けたりしますが、おしなべて心に熱いもののある人達の棲息する地域やと、私は感じております。

そこにおんしゃる一人の女神に目をかけていただき、学びの門を開いて貰うとる関係で訪ねました。

今日はその話をするつもりでは無いとですが…

目的地は福岡県田川市採銅所。
東へ行けば大分でしょうか。
行橋は福岡。
パッと見やと、小鹿田焼の大分県日田市があります。

今回はこれを深掘りする訳でもなく…

大分県別府市出身の山下久美子の、とある作品についての感想を述べさせていただきます。


高速道路を走る時は、普段出せない音量で音楽を聴いて歌いながら行くのですが…

こちらのライブアルバムも、そんな盛り上がる時間に相応しい作品です。

Wikipediaでみますと、ミュージシャンはPaPaというバンドとなっております。

楽曲の出自から、大村憲司(ギター)の影響を強く感じるのですが…上記のバンドのメンバーではありません。
アルバムで言えば『抱きしめてオンリィ・ユー』『Baby Baby』です。
ちなみに大村憲司は演奏は勿論アレンジ、プロデュースをしていたのでライブ参加するならバンドマスターの立ち位置になるだろうと思われます。

ちなみに大村憲司はYMOのギターをやっており、時代の流れに伴って日本のポップスを彫塑するに当たり絶大な貢献をした人です。
ブルースが好きで村上ポンタ秀一(ドラム)と共に米国へブルース道場破り(勝手ながら命名)をしに行ったことがマイルストーンとなっているのでは無いかと、私は感じております。
この方の色気ある、透明感のある、音楽の間がとても好きで憧れる私です。

他に考えられるのは、アルバム『雨の日は家にいて』の石田長生と伊藤銀次(ともにギター)の参加ですがどちらも熱量的に違うのではないかと、これまた勝手ながら想像いたします。

それぞれスポットで、全国のライブに参加していた可能性はあるとかな?
わかりませんが、ライブアルバム全体の熱気から感ずるに、バンドとしての一体感がとても強いので、ゲスト参加はどうでしょう…?よっぽど参加者同士のリスペクトが無いと成り立たない気がいたします。

そんな私の予想を遥かに超える、音楽家としてのレベルの高さがあるような気もするところではございます。
反面、人間的なぶつかり合いも熾烈だったりするのでは…と私自身の経験などからも感じます。
そんなわけで、なんとなくゲスト参加は考えにくいけれども…
オリジナル作品への、リスペクトは存分に感じられる演奏です。
他にも殴り込み?があったりして…^^;

このライブアルバム全般から感じますのは、聴衆を熱狂させる源泉は、兎に角バンド演奏の熱さです。
非常にエモーショナルです。
グルーヴや、リズムへの理解、一音一音の入魂ぶり

山下久美子という歌い手の魅力はまた突出しているのですが…
昔から感じます。音楽がなければこんなふうには歌えない、と。
この音楽に応えられるだけの、山下久美子のポテンシャルと心意気、能力とも思います。

さて。
今回は一曲に焦点を絞った感想を。

『シャンプー』
貼り付けたYouTubeの概要欄にタイムスタンプがあり飛んで聴けます。
アン・ルイスがオリジナル・リリースです。
山下達郎の曲で、達郎ご本人も出しています。

山下達郎は言わずと知れた人です。
私も彼の歌で特に好きな曲がありますがその話はまた別でして…

『シャンプー』に関して言えば、このライブアルバムの右に出るものはないのではないかと思います。

なんでしょうか…
このブルースのフィーリングに支えられた深さ。
バラード
…というより、ブルースなのではないでしょうか。

歌詞は非常に、ニッチな気もしますが…
ブルースと相性の良い楽曲のように思います。

ちなみにこの頃の山下久美子のライブは大きなハコでの大きなライブが殆どでしょう。
学園祭が盛んだった頃でした。

殴り込みのような、力のこもった「ロック」の流行り始めた時期でもありました。
私としては、日本人の悲哀も感じます。
けれどもそんなことは忘れて、私はこのアルバムに魅せられているところです。

大きなホールや野外でのライブ。
そこでこれでもかと畳み掛ける音響。
その為に発される生音の強さや通り加減。
そしてバランス。

驚異的なものを感じます。

聴衆の嬌声は非常に素直な反応と、何か人間の求めるものへ与えられた愛への満足から溢れた感謝の叫びのようにも感じます。

熱い演奏があれば、熱い歌がうたえる。
私が一番に求めるバンドへの要求でした。バンドを始める前から。
なかなか満足のいくことはなかったように思いますし、今ようやく真っ直ぐに自分の欲求を知ることが出来たように思います。
ここまで歩いて来て、音楽以外のことや人に出会い、人生を深めて来られたからこその…ご褒美かも知れませんね。

この辺りの音楽がお好きな方は、Amazonで CDも手に入ります。
レコードも出回っているかもしれません。

どうしてもこの熱い想いを発散したくて、書きました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
バスルームから、愛をこめて。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?