予告編はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=xmkFRwmOzVA&feature=share

妻と別れた男が新しい恋人と出会い、その関係性において成長していく。というとさほど物珍しさがないのですが、新しい恋人というのがコンピュータのプログラムなんです。このあたり、さすがスパイク・ジョーンズといったところでしょうか。いつもひとひねりありますよね。
姿のない恋人なんて楽しいのか、って思いますが、本作の主人公はなかなか楽しそう。文字通り肌身離さず接しています。

奇妙な男に思えるのですが、二十年前に携帯電話というものが現れたとき、似たような感じがあったのを思い出しました。電話の受話器を持って喋りながら歩いている人を見て違和感を覚えませんでしたか？　今は当たり前になっている風景です。町中でAIの恋人とじゃれあう主人公の姿というのも、どこでもスマホをいじっている私たちとなんら違いがない。
近未来を描いたこの作品、とてもリアルといっていいでしょう。

そうそう、つけくわえるならば、スパイク・ジョーンズの作品は前半がめちゃくちゃ面白くて後半がめちゃくちゃつまらない傾向にありますが、本作は最初から最後までちゃんと面白いのでご心配なく笑