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【企画物語】めっちゃおもしろい会

これまでの学校CHLOOSイベントの中で、
1番おもしろおかしいタイトルであった「めっちゃおもしろい会」
タイトル通り、それ以上に感じられるほど、おもしろい会となった。

今回は、以前学校CHLOOSで登壇された岩本先生のお声がけによって企画となった。
おもしろい会を主催する岩本先生の周りにはおもしろい人ばかり、あっという間の90分で、運営がストップをかけないと終わらない、まさに教育熱帯夜であった。
参加者からは、第2回開催を望む声があり、ぜひ次回もご期待いただければと思う。

さて、今回はめっちゃおもしろい4名の先生の「1学期のチャレンジ」をテーマにお話いただいた。
簡単ではあるが、どんな内容だったのか紹介したい。


1 「学校を変えよう!大日向から全国へ」@あおやん

あおやんはイエナプランスクール大日向小学校で教頭先生としてご活躍されている。
子どもの数が減っているのに、不登校、いじめ、支援を要する子が増えている。これは何か子どもたちがメッセージを発しているのではないか。
そんな思いから、現状の学校を変えていこうと新しい学校づくりを丁寧にされている。

系統主義や経験主義の対立ではなく、目の前の子どもを見よう、子どもを主語に教育を問い直そうと。
それを大日向小学校で実践し、二項対立から抜け出した、子どものための新しい教育を日本全国へと発信したいと。
ジョン・デューイと同じ誕生日あり、日本のジョン・デューイことあおやんの1学期のチャレンジだけでなく、これからのチャレンジついても熱く語っていただいた。

2 「広島発!自由進度学習の輪を広げよう」@むらさん

むらさんは広島県の指導主事としてご活躍されている。
指導主事の立場として、広島県の教員に研修されてきたお話を発表いただいた。
子どもは生まれながらにして有能な学び手であること。
子どもは一人ひとり違っていること。
このような子ども観や教育観を大切にされている。

教育現場で注目され、取り組まれる学校が増えつつある「自由進度学習」が、教師の子ども観の転換がないまま、実践に取り組まれていることに警鐘を鳴らす。
具体的な方策ではなく、対話を通して、教育理念の共有や自身のマインドセットを振り返ることこそが大切である。
このような対話の場づくりを実践された1学期だった。

3 「どこまで離れる?どこは生かす?教科書とのほどよい関係って?」@まりさん

大日向小学校の下学年のグループリーダー(学級担任)をされているまりさん。
イエナプラン教育の特徴として、異学年での学級、自分のペースでの学びを大切にしていることがある。
そのような特徴だからこそ生まれる教科書をどうやって扱っていくかについての紹介であった。
1学期はスタートカリキュラムに力を注いでこられた。
そこには、1年生の安心して学校生活をスタートできるようにリズミカルな計画を創られていた。

子どもたちの自由を大切にしているが、その裏では、意図的に緻密に計画がされている。
学校探検の活動では、2年生が案内をし、学校の説明を国語の教科書の説明文をもとに作っている。
プロジェクトをベースに、活動のために必要な知識や技能を各教科から学び取っていた。
教科書ありきではなく、教科書を使いながら、子どもの学びを大切にした1学期のチャレンジであった。

4 「公立最大級・クリエイティブな教師が育つ!!スクールクリエイタープロジェクト+公立学校の挑戦♪いよいよ著書出版!」@あゆさん

名古屋市の教育委員会で新しい学校づくりを推進されているあゆさん。
大きく2つのチャレンジを紹介された。

1つ目が、名古屋市で新しい学校づくりや授業づくりを実践する先生方をサポートする「つくりてプロジェクト」。
国内の学校に留まらず、海外の学校の視察まで行かれるとのことで、他の自治体の教員としては羨ましい研修内容であった。
視察の行く機会を設定するだけでなく、視察したことをもとに振り返り、もやもやしたことを対話を通して、研修に参加した先生のコアの部分を考えさせたり、問い直したりできる場を創られていた。

2つ目が、単著の出版。ご自身が実践研究されてきたことを1冊の本にまとめられ、9月に発売されるそうだ。個人的には「めっちゃおもしろそう。」

今回も繋がりが生んだイベント。
登壇していただいた4名の講師の皆さん、
ご参加いただいた皆さんどうもありがとうございました。
めっちゃおもしろかった。

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