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祭に対する亡き人の想い・・・

先日、五穀豊穣を願うお祭りに参加しました。
青森県八戸市で行われた祭「八戸えんぶり」

4日間の中で、何か所も門付けを行いました。
そこであったエピソードを1つ紹介します。

インターフォンを鳴らし、奥様が対応してくださいました。
普通は、お金を包んでいただけた場合には、玄関口で舞を披露するのですが、親方と奥様の数分のやり取りの後、舞妓の子ども達が靴を脱いでリビングに入っていきました。

親方「みんな、亡くなった旦那さんのためにも全力で舞うぞ!拍子!!お囃子を始める合図)」

この一言で理解しました。
えんぶりが大好きだった旦那さんが、この1年間で他界されたようだ。

メンバーにも力がこもります。笛を担当していた私も、疲れを忘れ、玄関先で泰子と共に拍子を奏でました。

すべての演目が終われると、通りのお囃子を奏でながら次へと歩き出すのですが、玄関口まで見送りに来てくださった奥様の手には亡き旦那さんの遺影がありました。
あぁ、今年もご夫婦で祭りを観たかっただろなぁと、様々な想いがこみ上げてきて、笛の音がかすんでしまいました。

祭に対する想いは人それぞれ。
全く興味もない人もいれば、なくてはならないほど関わっている人も。

ただ、地元の祭りが、人々の心の支えとなって大きな根を張っていることを感じる瞬間でした。
旦那さんのご冥福をお祈り申し上げます。
この門付けのお囃子が、少しでもご家族の心の安らぎとなればと。

皆さんにとって、地元のお祭りはどんな存在ですか?

しんちゃん@三浦真司

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