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【企画物語】先生も子どももHAPPYになる「崩れない」学級経営 Ⅱ

1.セミナーについて


ー クラスがうまくいかない。学校に行くのが辛くなったことはありませんか?
ー「あの子」さえ居なければ...うまくいくのに...と、思ったことはありませんか?
ー 自分の学級を崩している「あの子」を恨んだことはありませんか?
年度始めは不安がいっぱいです。そこで、松久眞実先生をお迎えして特別支援教育や心理学の視点から、気になる「あの子」との向き合い方や、誰もが居心地よく過ごせるクラス作りを考えるセミナーとして開催しました。

2.なぜ本イベントを企画したのか


毎年この時期になると考えます。
「昨年度は、子ども達とうまく関係が築けなかったから、今年こそ関係づくりを意識しよう!」
「昨年度は、年度途中で不登校の子が・・・。今年はどう接していけばいいのか・・・。」
「支援が必要な子には、どうアプローチすればいいんだろう。」
皆さんにも経験はありませんか?学校生活を明るく笑顔で過ごしたいと誰しも思うのですが、そうはいかないのも事実です。誰も望んでいないのに、崩れていく学級。。。秩序を守ろうとすると反発され、委ねていくと好き放題。
分かってはいても、叫んでしまう悪循環。そんなもやもやが自分の中にありました。
おそらく、私だけの悩みではないはず!松久先生から、理論&ご自身の実践をお話いただき、令和6年度の学級経営の土台を作りたいと思い、セミナーを開催するに至りました。

3.セミナー前後の自分の変化

〇セミナー企画前の自分


学級経営となると、「集団」の視点でしか物事を考えない自分がいました。学級の秩序を守るために、全体に呼びかけを行い、全体に向けての声がけがメインだったように感じます。また、何かトラブルがあったとしても、常に集団を意識し、常に全体へというマクロの視点しかなかったように感じます。また、配慮が必要な子の個々のニーズを十分に理解せず、こちらが与えた箱に合うようにトップダウンの指導をしていたように感じます。

〇セミナー開催とその後


新学期をスタートするにあたり、心配すべきことは「学級秩序と不登校」という話がありました。学級を崩さないために避けては通れない道は、気になる子たちとのかかわりです。
・発達障害のある子ども
・愛着の崩れのある子ども
・精神医学的な課題のある子ども
彼らには得意不得意があり、自閉症スペクトラム症(ASD)の子たちとADHDの子たちへの配慮の割合を3:1で考えるという視点が私の中で発見でした。
年度始めの簡単なレクの紹介では、ASDの子たちが得意とするレクで、落ち着いた雰囲気のものを取り入れたり、ADHDの子たちが好きなレクで、盛り上がるものを取りれいたりと、教師側が意図して「学校は楽しい」という雰囲気づくりの演出が必要であると感じました。
また、縦糸と横糸問題もセミナーの中で大きな「問い」となりました。
縦糸・・・教師と上下の関係づくり。
横糸・・・教師と子どもとの心の通じ合い。
縦糸⇔横糸
父性⇔母性
P機能⇔M機能
(PM理論)
解釈は様々ですが、この2つの性質をどうバランスよく自分のキャラクターに落とし込むのかが、信頼関係づくりの要であり、学級経営の土台だなと感じました。
私自身は、教師という立場を全うするためにも縦糸の自分を出しがちだとお話を聞いていて思いました。しかし、横糸のかかわりで子ども達と笑顔を共有していきたいという思いもあります。新年度の学級経営に向けて、感覚的な部分を分析的に見つめることができました。

そして、学級経営の3つのフェーズ
①秩序フェーズ(ルールの確立)→②育成フェーズ(展開期)→③成長フェーズ(発展期)
叱る基準の明確化などの縦糸的関わり、子ども達に表現させていく横糸的関わり、そして、自主性を育てる成長のフェーズへ。
①のフェーズが何か月必要かは未知数ですが、4月の学級経営で意識したい学級経営の流れを知ることができました。

4.読者にメッセージ


学級経営で失敗したいと思う人なんて1人もいないはずです。しかし、学級崩壊をしてしまう学級は、残念ながら学級崩壊の「手順」を無意識に踏んでいることになります。私もかつてそのような経験をしたことがあります。しかし、気になるあの子の理由と対策を理論的に知り、個別に「うっとりさせる声がけ」ができることで、集団秩序の素地ができあがります。
当たり前に学級経営がうまくいく先生方は、センスのかたまりで自分には無理だと思ってあきらめてはいけません。「センスはスキル」です。磨いて磨いて、自身の能力として高めることができます。
本セミナーでは、松久先生から1時間半という短い時間でしたが、学級経営のスペシャルな心構えを学ぶことができました。あとは、参加した皆さんが実践するのみです。
共に実践して、子どもの笑顔を作っていきましょう。

しんちゃん@三浦真司

5.参加者の皆さんの声

・理論立ててご説明していただけるのでとても分かりやすかったです。ありがとうございました。
・すごく納得できるお話でした。学級経営で困っている人にきいてもらいたい。
・縦と横のところがとても勉強になりました。学期関係なく、クラスの様子に合わせて作っていきます。
・4月からの出会いに勇気をいただけました。ありがとうございました。
・それぞれの子供に対しての対応方法、父性と母性の割合、勉強になりました。教育業界ではないですが、教師の現場だけでなく普段の仕事や家庭にも活かせる内容が多く勉強に・なりました。ありがとうございます。
・色々貴重な話聞けて楽しかったです。ありがとうございました!学童の勤務にも今日学んだことをいかしていきたいと思います。
・3つのフェーズ、とても参考になりました。怒鳴るのではなく、毅然とした態度をとること、心がけていきたいと思います。ありがとうございました。とても勉強になりました!
・講義も、Q&Aも、とても内容の濃いものでした。具体例や体験談、書籍や論文の紹介を取り入れながらお話してくださったので、とても分かりやすかったです。気になっていたことを知ることができ、すっきりしました。また、これまで深く考えていなかったことについて立ち止まって考える機会となりました。3つのフェーズを見極め方と、各フェーズに合ったことをすることの大切さ、キーパーソン以外の先生の役割と取るべき行動が、特に心に残りました。ありがとうございました。また、松久先生の講義を受けたいです。それまでに、本を読んで勉強したいです。
・具体的な実践事例や重要なポイントを教えていただき、自分の目の前にいる子ども達をイメージしながらお話を伺うことができました!ありがとうございました!
・ありがとうございました。多様な子どもたちが年々増え、自分の器を広げていかないと対応しきれなくなっています。先生は、特性別の対応の仕方をわかりやすく示して下さるので、毎回、イメージしやすいです。4月からの指導にフル活用していきます。
・新学期の学級経営で気を付けるべきことを、具体的な数字を示したり、具体的な例を示したりしながらお話しいただきとてもよくわかりました。先生の言われることに、一つ一つ同意しながら聞かせていただきました。ありがとうございました。
・発達障害の子ども達のことを中心に考えた学級経営のコツがとても具体的に分かりました。よく言われる毅然とした態度とはどういうものか、イメージもつかめました。先生の言われる具体例がとてもわかりやすかったです。ありがとうございました。
・時間が少し短かったと思います。今日話題に出来なかったことなど、またお話を拝聴したいと思います。ありがとうございました。
・今日は、素敵な機会をいただき、ありがとうございました。これからも、楽しみにしております。

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