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『エスター』感想日記

※ネタばれありです。

こわかったです。
クライマックスシーンでは口をあんぐりさせながら観ていました。

あらすじ

エスターの紹介:2009年アメリカ映画コールマン一家の母・ケイトは3人目の子どもを流産してしまったことを気に病んでいた。元アルコール中毒患者でもある彼女の精神は不安定で、見かねた父親・ジョンは孤児を引き取ることを提案する。そうして引き取られたエスターは、聡明で礼儀正しい一方でミステリアスな部分も併せ持つ少女だった。アメリカで2009年に公開されたサイコホラー作品。

映画『エスター』ネタバレあらすじ結末と感想|映画ウォッチ (eiga-watch.com)

過ちの招いた結果


まずは言わせてほしい


観ていて終始一貫して思ったことがある。
もっとよく考えてから引き取ろうか?
エスターだけじゃなくて、どんな子でもあの家庭に引き取られるのはかなりキツイものがあると思う。

まず、そもそも母親が流産によって情緒不安定(カウンセラーに通ってる)&アル中からのリハビリ期間中(本人は克服できていると思ってる)な時点で孤児院の年齢の高めの子供を引取る時点で既に間違っている。
そんな状態なら今いる2人の子供を育てるだけで精いっぱいだよね…?

この映画は、そんな情緒不安定な母親からの視点で描かれるシーンが多いからか、なんてことない日常での1ページがかなり過剰に不気味に演出されていて、つねに観ていてひやひやする。
冒頭のシーンはかなりショッキングで、見続けるべきか正直迷った。

夫が最低

それにしても、夫がどうしようもなさすぎる。
とにかく救いようがない。妻が途中で呆れ果てて「鈍すぎる」と吐き捨てる気持ちもよくわかる。子供が2人もいるなら、子供が天使だなんて思い込みはないはずなのに、何故ほとんど何も知らずにフィーリングだけで迎えることにしたエスターを全面的に支持するのかが分からない。
あと、息子が一時心肺停止状態になってICUに入っているのに帰宅した後酒を飲むところ。
考えが足りなさすぎる。私が妻ならブチぎれる。
息子さん何かあってもおかしくないんだぞ!いつでも駆け付けられるようにしておけよ!!!
それで息子が心配だなんてよく言えたものだわ…。

あと気になったのが、この夫婦、仲が良いように見えて話し合いがほとんど成立していない。エスターの問題行動(ファッ〇発言についてなど)への話し合いが、もうお互い相手の意見を受け入れる気がないまま話し合いという形で自分の意見をぶつけ合う場になっている。
あと、なにかにつけて話が合わなくなってくると第三者を登場させたがる。ふたりでとことん話し合う気がまるでない。よく、よくそれで家庭生活が成り立っているね…。(崩壊していくのですが)

役者さんの演技

それはそうと、エスターを演じるイザベル・ファーマンさんの演技がとても上手でした。
エスターは相手に、意図的に愛想よくふるまうシーンではにっとりと可愛く笑うのですが、常に目が笑っていない。
また、エスターの不気味さというのは、子供が子供らしい振る舞いからかけ離れた行動をする点にもあると思うのですが、ここがまた上手なんですよ…殻を破って殺戮に走るエスターとのギャップがすごい。

子供がでてくるサイコホラー映画と言えば、
ミーガンが今ちょうど上映されていますね。
観に行きたいなぁ…。



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では、また次回!


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