見出し画像

ざっくりまとめ『奴隷のしつけ方』

読んだ本の備忘録的に内容をまとめます。

感想

当たり前だけれれども、今と感覚が全く違う点が多々あって読んでいて「つ、ついていけない…」という箇所が多々ありました。
それも含めて、当時の風俗や思わず納得してしまう考え方に触れることができて、とてもおもしろい本でした。
ところで、裏表紙の宣伝に、「古代ローマ貴族の奴隷マネジメント術は、現代の経営者にも役立つこと間違いなし!」と書いてありましたが、
社長室にあったら絶対嫌な本NO.1でしょう。

要旨

【心構え】
・権利と富を持つ者(現代社会だと経営者?)は人材管理・育成を
 心得なくては人材を十分活用できない。また、経営者とは学んで
 なるもの(技能の一種)である。
【マネジメント】
・働き手の行動をよく見て、その評価を反映させること。
 また、長期目標を持たせるとモチベーション向上につながる。
 (奴隷の場合は家族が持てる、解放してもらえる…など)
・一人一人の特徴や性格を考え、最適な役割分担ができるよう配慮
 すること。役割を明確にすることで責任が生まれる。
・管理職には特別な報酬(管理職手当)を与えてモチベーションを
 維持させる。意見を取り入れる姿勢を見せると対等に扱ってもら
 えているという自尊心からやる気につながる。
・現場は直接自分で確認すること
【人材教育】
・経営者がいい加減でいては社員もいい加減になる。
 自身が良い手本となり仕事ぶりを監督するすること。

古代ローマ人が所有していた奴隷と、アメリカの白人が所有していた奴隷の違いの一つは、人種差別の有無という視点に「あぁ確かに」と納得しました。生まれながらの奴隷なんていないという考えの点では、古代のほうが進歩的な思想があったんですね。
(そのわりに奴隷に人権を認めていないので一概にそうとも言えないですが…)

ではまた。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?