「伝言歌」
「大切だ」「永遠に一緒にいる」「大好きだ」
そう思ってた人が突然いなくなることは珍しいことではないのかもしれない。そして、別れがわかったあとにその人がどれだけ大事な存在だったか気づくことも。
嵐の休止を聞いてそう思う。
有名人だけではなく、同じことは身近な人にも言えるだろう。私にとっては、4ヶ月ほど前にさよならした彼がそうだった。
もう嫌だと思って私からさよならしたはずだった。その癖して、今更ながら存在の大きさに気づくのだ。
今の私の半分以上が
あなたで出来ていたと気付いたから
sumika「伝言歌」 作詞作曲:片岡健太
私の大好きな曲の一節だ。
この曲ができた経緯とは違うが、別れてからこの歌詞を噛みしめることが増えた。
大学生活4年間一緒にいたから、
どの思い出にも彼はいる。
大概のデートスポットには、
一緒に行った思い出がある。
真逆の考え方をするから、
私の考え方も影響を受けた。
お酒大好きな彼と飲んでたら、
お酒が好きになった。
酔った夜の帰り道は、
彼と一緒だった。
極めつけに、
このアーティストを知ったきっかけも、
彼だった。
生活のそこかしこに彼が顔を出すぐらいに、
今の私は彼と一緒に作り上げたものだった。
「こんなに苦しむのなら出会わなければよかった」
ディズニー映画、ポカホンタスのセリフ。
彼に出会わなければ。こんな想いをすることもなかったのに、と。
「君を知らずに100年生きるよりずっといい」
上のセリフに対しての返答。
彼を知らなかった私は、今の私とは180度違う道を選んでいるだろう。もしかしたら、生きていなかったかもしれない。
彼を知らなかった私を見ることは出来ないけれど、1つだけ自信を持って言えることがある。
私は、彼を知らない私よりも、
彼を知っている私の方が好きだ。
彼と戻ることは二度とないし、絶対に戻りたいとも思わない。
異性として好きではなくなってしまった。
多くの選択を後悔することもある。
後戻りできないこともたくさんある。
突然いなくなるかもしれない身近な、大切な人たちへ。卒業が近いから尚更。
「ありがとう」と「愛してる」をたくさん伝えられる自分でありたい。
そう思うのだ。
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