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北海道の食を作る「あの人」の忘れられない、思い出の味 #4 手羽とキャベツのトマト煮/石井雅子さん

誰にでも「もう一度食べたい!」と思う記憶の味があります。そしてその記憶はその人の“食の原点”になっているはず。北海道の食の分野で活躍する皆さんの味覚を育んだ「あの味」をお聞きします。

第4回はテレビリポーターの石井雅子(いしいまさこ)さんです。

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石井雅子さん
1967年札幌市生まれ、帯広市育ち。「石井ちゃん」の愛称で知られ、奥尻島の観光大使も務める。現在、毎週月曜~金曜16:48からuhbで放送中の“みんテレ”に出演。北海道の食をはじめ旬情報を発信中!

石井さんの思い出の味は・・・亡き父が作ってくれた「手羽とキャベツのトマト煮」

作ったその日に食べたくなりますが、翌日が一番おいしいのでガマン!丸ごと1個のキャベツがクタクタになるまで煮込みます。

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思い出レシピ【手羽とキャベツのトマト煮】
無水鍋(または厚手の鍋)にサラダ油、にんにく、手羽を入れて炒め、ざく切りにしたキャベツひと玉分をギュウギュウに詰める。生のトマト(ホール缶可)を加えて煮込み、固形コンソメ、白ワイン、鷹の爪、隠し味にしょうゆを適量入れ、味をととのえる。煮詰まったらカレーにして食べると、また美味!

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父は外で知った珍しい料理を、よく家族に作ってくれていたんです

私が子どもの頃、父は十勝で牧場経営の仕事に携わっていました。普段は白米に納豆といった一般的な家庭のご飯でしたが、東京や海外など出張が多かった父は週末になるとよく、行く先々で食べてきたパエリアやビーフシチュー、オックステールスープといった、当時見たことも食べたこともない料理を作ってくれました。

石井家は、家族全員揃って食事をするのが家訓で、父が毎回「今日あったことを話しなさい」と言うのできょうだいそれぞれ報告するのですが、話し終えると「お前の話はつまらない」とまさかのダメ出し(笑)。「人生にはユーモアが必要だ」というのが父の口癖で、食卓は笑いのセンスを鍛える場にもなっていましたね。
ある朝、海外出張に行く父が唐突に「みんなで練習しよう」と言い出し、全く慣れないフォーク&ナイフで目玉焼きを食べた思い出も。兄も私も妹も「学校に間に合わない…」と焦りましたが、そんなキャラの強い父を静かに支えていた母も料理が上手で、漬物などいつも自家製を出してくれていました。にんじんやりんごをジューサーにかけて、米酢を加えた今でいう母特製の“スムージー的”なものをよく飲まされましたが、それがもう、子どもの舌にはものすごくマズくて(笑)。ですが、ちゃんと栄養を考えていてくれていたから今、健康でいられると感謝しています。

仕事で道内いろいろな場所に行きますが、私が観光大使をしている奥尻島で食べたアオヤギ(エゾバカガイ)のおいしさも忘れられません。取材先の方と食について共感できたり、食べておいしい!と感じた味を、舌の感覚から自分で再現できるのは、亡き父と母がくれた財産だと思っています。

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今回の取材を機に父直筆のレシピを実は、妹さんが保管していたと判明!

石井ちゃんのおすすめ♪
思い出の味×コープ商品

もう一つ、石井さんの思い出の味は、ボウルいっぱいの千切りキャベツにツナ缶と塩、黒こしょうをガリガリかけて食べる一品。「石井家、どんだけキャベツ好きなんだって話ですが(笑)。これをコープさんのシーチキンで作ったら、今までで一番おいしくて…感動!シンプルですが、ぜひ試してみてほしいです」

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素材にこだわったCO・OPオリジナル品 
CO・OPシーチキン 379円(税抜き)

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取材・文・編集/青田美穂 
撮影/細野美智恵 
デザイン・イラスト/こぐれけいすけ