ちょいすせおりすと

選択理論心理士。人の脳と行動の仕組みを説明した選択理論をもとに、カウンセリングや企業の…

ちょいすせおりすと

選択理論心理士。人の脳と行動の仕組みを説明した選択理論をもとに、カウンセリングや企業の組織改善コンサルティング、小学校から大学まで様々な学校での支援事業をしています。選択理論などについて徒然に書いていこうと思います。

最近の記事

やりたくないことがやりたいことに変わっちゃう"選択理論のマジック"?

今日の授業では、相手の話を聞くときに表面的に望んでいるものではなく、もっと深掘りをして本当に望んでいることを聞き出す話し方について、また同じことを望んでいるように見えても人によって本当に望んでいるものが違うということを、"残業をしたくない、定時で帰りたい若手社員"のロールプレイでやってみました。 面白かったのは、「定時で帰ったらどんないいことがある?」と言う問いには、複数のクライアント(学生)が「定時で帰ったら自分の時間が持てる。」と答えたものの、その時間を何に使うかという

    • 選択路論心理学、魅力的で奥が深いもの

      毛筆と墨で字を書くとき、一番難しいのは? 私は漢数字の一だと思います。 パッと見て、どういうものかわかるし、どう書けばいいのか大体わかるけれど、自分で実際に書くと 「あれ?力加減これでいいのかな?」 とか 「おっと、留ってこれでいいのかな?」 と悩むし 「深いなぁ」とつくづく思います。 むしろ書けば書くほどもっと上質にするには?と。「完璧」はないですね。 実は選択理論心理学もそれに似ていると思います。 ぱっと見によくわかるし、どうすればいいかわかる。 そして取り掛かれる

      • 「君の膵臓をたべたい」と選択理論

        先日JPSA川崎しあわせ支部で「君の膵臓をたべたい」が選択理論を説明する教材になりそうと話したら、もう一度聞かせてほしいというリクエストをいただいたので書き出してみました。(一部にネタバレ有り) 物語の主人公「僕」は友達がいなくて他人に興味がなく、本を読むのが好きで引きこもりがちな高校男子。 でも実は友達がいらないのでも、他人に興味がないのでもなく、自分にそう言い聞かせていた友達作りの苦手な「僕」。 クラスメートの女子と病院で会ったおりに彼女が余命宣告を受けていることを

        • カウンセリングのロールプレイを「見せること」について

          選択理論心理学を学ぶ過程で、 選択理論のカウンセリング領域である「リアリティーセラピー(現実療法)」のロールプレイをすることが推奨されています。 そのため様々な場所でロールプレイが実施されており、 日本では第一人者の柿谷先生のロールプレイがYouTubeで見ることができます。 しかし多くのカウンセリング法・心理療法では、 私が知らないだけかもしれませんが、ロールプレイが公開されているかわかりませんし、選択理論(現実療法)のロールプレイも動画で公開する事は基本的にありません

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          小さな一歩、大きな前進

          マネジメントに携わる人の悩みといえば、どうして部下が思い通りに動かないのか?ということだと思います。 選択理論心理学を応用したリードマネジメントではその問題にどう対応するのか、今週のある学生との事例をもとに書いてみました。 10/29 後日談の追記をしました。 ================================= マネジメントに関わっている人はたくさんいます。 企業で部下を持つ立場の人。 子供を持つ親の立場の人。 学校の先生など教育に携わる立場の人。 か

          小さな一歩、大きな前進

          選択理論を応用したマネジメントのこと

          組織をマネジメントする手法はいくつか論じられていますが、トップの関わり方としてボスとして関わるかリーダーとして関わるかと言うものがあります。 その違いと、普段どんなことを意識して実践したら組織が効果的に機能するのか、そんなことを考えてみました。 選択理論心理学は、脳の仕組み、行動のメカニズムを説明した理論です。 その理論をベースにしたマネジメント手法がリードマネジメントです。 リードマネジメントとは違うアプローチにボスマネジメントがあります。 ボスマネジメントは、フ

          選択理論を応用したマネジメントのこと

          批判されたときに考えていること。

          飛行機に乗るのを怖がる人がいます。また最近では新型コロナウィルス感染に対する恐怖が社会の常識みたいになりつつあります。でも交通事故では二時間に一人亡くなるという事実に対してどうなんでしょうか?と思うことがあります。 そんなことを言おうものなら「でもテレビでは有名な人がこう言ってた」という判断をする人はやはり多いですね。 そんな最近の出来事で気をつけなくてはと思ったお話です。 ほとんどの方が尊敬しているある有名な方について、私も尊敬しているんですと話したところ、とても批判

          批判されたときに考えていること。

          もっと〇〇だったら、が言い訳になってしまう時にしていること

          自分に対する戒めとして もっと〇〇だったらという思いは、気をつけないと今はこれしかないから無理だよという言い訳にすり替わってしまうことがあります。そんな時に自分が思い出すのはこんなシーン、と言うお話。 もっと〇〇だったらいいのにと言う思いは、発展や成長に必要な感覚ですが、気をつけないと今あるリソースの否定や、すべきことをしない言い訳になってしまう時があります。 もっと〇〇だったら□□ができるのに。 もっと〇〇だったら本当は△△したいのに。 もっと〇〇だったら××にな

          もっと〇〇だったら、が言い訳になってしまう時にしていること

          人は事実ではなく現実の中で生きているというお話

          報道を見て、また見た人たちを見ていて気になることがあります。 自分ではコントロールできない事態が生じて心配するのは自然なことだと思いますが、それに振り回されていないかな?ということ。 そもそも人は事実ではなく現実の中で生きているということ。 毎日新型コロナウイルス関連のニュースがメディアを賑わせています。 確かに感染者数や、コロナウィルスが引き金となって亡くなった方がいると聞くと、不安を感じるのは自然なことだと思います。 『本日の感染者数3万人・死者は50人』

こんな

          人は事実ではなく現実の中で生きているというお話

          日本で選択理論心理学を学ぶには

          日本で選択理論心理学を公式に学びたいと思ったら、Willam Glasse Internationalの日本支部とも言えるリアリティーセラピー協会の「集中講座」があります。 この講座は「集中基礎・中級・上級」と言う和名がついていますが、英語の名称はBasic/Advanceの後はCertification Traning Corseとなっています。 つまり(推薦をもらわないと次に進めないのですが)「上級講座」まで学習を進んでやっと「一通り選択理論について学習しましたね」と

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          渋沢栄一翁の玄孫さんの講演を聞いて思ったこと。

          渋澤栄一翁の子孫、渋澤健さんのオンライン講演会を拝聴しました。テーマは「渋沢栄一の教えとSDGs」。 論語と算盤を現代においてどう実践できるかを扱い、ダイバーシティよりもサステナビリティというお話がとても興味深かったです。 この話を聞きながら旧約聖書に出てくる古代イスラエル王国の律法、ヨベルの年という制度のことを考えていました。 簡単に言えば7年ごとに安息年・休耕の年を重ね、7×7の翌年、50年目に大徳政令があるというシステム。 若い頃はその良さがいまいち理解できなかった

          渋沢栄一翁の玄孫さんの講演を聞いて思ったこと。

          シリコンバレーを真似するなら、ぜひ真似て欲しいもの

          我が街、浜松市がグローバル拠点都市に選定されましたが、新規事業の創出とかいうならぜひとも取り入れて欲しいイベントがあります。日本の文化は素晴らしいですが、失敗に寛容にという要素が加わったら強みを増すと思うので、その一歩としてぜひ取り組んで欲しいと思います。 昨日の産経新聞に取り上げられましたが、浜松市を挙げての新規事業創出の取り組みが功を奏したのか、グローバル拠点都市の一つになりました。 日本版シリコンバレーへ 政府が東京・横浜など4都市圏を選定 新規事業創出の仕事に熱

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          組織運営と敬意について考えたこと

          敬意を示すことが大事とは言いますが、実際にするのは難しいのもまたよくあることです。敬意の欠如はどんなところに現れ、どう対処すべきかについて考えてみました。 例えば、経営者はすべてを自分でやろうとするのではなく、できるだけ他の人の力を借りることで、本当に重要なことに集中できるようにしていく必要があるのですが、その過程でトラブルを起こす人に共通するものの一つに敬意の欠如があると感じることがあります。 以前、あるキーレスキューのお仕事をしている方が面白いことをおっしゃっていまし

          組織運営と敬意について考えたこと