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「プロフィールシート」を作れ!

と教えて下さったのは、

某大手広告代理店の元社長。
大昔、会社の中堅社員研修のときだった。

そのとき伺った話が面白かったので、ここに書きますね。

★前提:
「プロフィールシート」とは「自分の市場価値」を客観化させるもの。

広告会社の営業は、言ってみればタレント業である。

どんな仕事を作ってきたか?
何をやってきたか?
何ができるか?

クライアントはそれが知りたいし、それにお金を出す。

また、これがあると
そのときの自分の「市場価値」を冷静に自分分析・評価することができるし、
営業や転職の際に、自分を売るときのセールスシートにもなる。

だから作らなくてはならない。

というのが話の主旨だった。

続いて・・・

★プロフィールシートの使われ方

たとえば、米国では、
広告会社は「人材(=タレント)」を売る商売ということが徹底している。

クライアントから
「どんな奴を担当として付けてくれるのか?」と聞かれるのが当たり前。

だから、
米国の代理店は、社員一人一人のプロフィールシートを用意しており、
「コイツを貴社に付けるんだから、このくらいのアカウント、こんな仕事をくれ」
と、交渉する。

また、
雇われる方としても、会社との雇用交渉にこれを使う。
自己評価と会社の評価が合わなければ
自分を正当に評価される会社を探すのが当たり前。

「なるほどなぁ~」

と素朴に思った。

で、

そのときすぐに作ってみることにした。

でも、

「どうやって作ればいいの?」

それも続けて教えてくれた。

★「プロフィールシート」作成のルール

ルールは、以下の3点。


①自分がメインでやった仕事のみ書く。

②対象のクライアントに問い合わせたら、
「確かにその人がやった」と証明してくれるものを書く。

③自分が新しく始めたこと、TOPICSに値することのみ書く。


つまり、
先輩から受け継いだ業務、ルーティン化された業務は書けない。
大きな仕事でも、自分が関わっただけでは書けない。
というワケである。

★プロフィールシートの役割

そのとき講師は、最後の締めにこう言った。

「このルールに則って、プロフィールシートを書いてみてください。
何行も書けないはずだ。
でもそれがわかることが重要だ。

これから、
その行数を増せるよう、頑張りなさい」


さて、というワケで、そのとき、自分でも書いてみた。

当時は結構、営業成績もよかったので、面白半分もあった。
(何をおっしゃる、当然恥ずかしくないものが書けますよ、ってな調子)

ところが、講師の言った通りだった。

書けない。

何行にもならない。

しかも、
広告会社として、自慢できる内容がない。

クライアントに大きな影響を与えたと言える仕事がない。

これはショックだったし、目がさめた思いだった。

「一行ずつ増やせるよう、頑張ろう」
そう思った。


遥かなる時空を超えて
さて今、それがどうなったか・・・?

続きはいつか書きたいと思いますw


お互い頑張りましょう、ご同輩。

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