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映画『ザ・メニュー』(2022年)に、自助努力が強いられる今の時代の『マトリックス』を見た

マトリックスでは、赤いピルと青いピルを差し出してくれる善意の他者がいたが、それから時代が進んで、そんな親切な他者など望めない時代になった。

そんな時代に、大変親切な映画が現れた。と思った。

我々が生きている贅沢で酷い世界がマトリックス(≒虚構であるがゆえに脱出可能な世界)かどうかは、どうしたら分かるのか。

与えられたメニューをいくら舌鋒鋭く批評しても、拒否してさえも、「鉄の檻」(by マックス・ウェーバー)からは出られない。

赤いピルなど誰もくれないし、最初からそんなものはない。

じゃあどうすればよいかを教えてくれた映画だった。

いくつかの配信サイトで見られるので(Disney+では無料)、無粋なネタバレコメントは書かないようにします。

『マトリックス』は大好きだったけど『マトリックス レザレクションズ』には俺の/私の見たかった『マトリックス』はコレジャナイという感想だった人には超オススメです。

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