ドイツ最南端の美しき世界遺産、ロココの秘宝・ヴィース教会へ
こんにちは。
ドイツ・ミュンヘンで留学生活を送る大学生、桜です。
突然ですが、日本にはいくつ世界遺産があるかご存じですか?
答えは25件。そしてこれは世界では11位。
世界で一番世界遺産が多いのは言わずもがなイタリアですが、次の2位中国に続く世界第3位の多さを誇る国が、私が現在住むドイツ連邦共和国なのです。
そんなドイツで最南端に位置する世界遺産こそが、今回訪れるヴィースの巡礼教会です。
ヴィース教会へは、フュッセン駅からバスで向かいます。
ほんとに何もないところなのでバスの本数も一日に数えるほど。
赤いピンがフュッセン駅で中央右の桜マークがヴィース教会、ちなみにフュッセンのすぐ近くの桜マークはノイシュヴァンシュタイン城です。↓
南ドイツのバスはアナウンスが子供の可愛らしい声で私はとても好きです。
バス停のすぐ近くには農場があり、道端を鶏が普通に歩いていて大丈夫なのか?と思いつつ。
教会が見えてきました。見た目は通常の教会と何ら変わりのない様子。
辺りは長閑な風景が広がり、奥には連なるアルプスの一端が見えます。
南ドイツ特有のこのような風景が愛おしくて仕方なく、留学先にミュンヘンを選んで本当によかったなと思います。
(決断した当時はこんなに美しい風景が待っているとは思ってもいませんでしたが笑)
そして、教会が開いている時間がもう少し後だったので、近くのカフェ兼レストランのようなところで時間をつぶすことに。
今日は友人二人と一緒に来て、みんなでコーヒーとケーキをいただきました。
形ばかりのダイエットに励んでいた高校時代の恩師に「はたち超えたら急に食べれなくなるから大丈夫よ~」と言われた覚えがあるのですが、
20歳になった今それを実感しています。
ケーキが重くて重くて、苦いコーヒーがないと完食できない(笑)
でも、大味なドイツにしては上品でおいしかったです。
やっと教会が開いたので中に入ってみました。
入場は無料。
こんな郊外にあるんだから、施設維持のために入場料を取ってもいいんじゃないかとも思いましたがすごく良心的。
逆に宗教施設なんだからほかの教会も入場料なんて取るなよ~と思ったりもするのが正直なところ。
そんな話はさておき、中はバイエルン特有のロココ様式が美しく息をのむ光景。
天井画はもちろん、まわりの額縁部分もロココ風の豪華絢爛で荘厳なもので見惚れてしまいます。
やっぱり私は教会の中でも、図形美といったゴシック様式よりも麗しい天井画が特徴的なロココのほうが好きだなあと思ってしまいます。
ちなみに祭壇に近づいてもこの美しさ。
そりゃあみんなこんな不便なところにあっても訪れるわけだ。
正面にあるキリストの像ですが、これを修道士から農家が受け取ったときこのキリストが涙を流したという伝説が残っており、その伝説が広まることで多くの巡礼者がこの像を訪ねてくるように。
そうして人々が巡礼できる教会としてつくられたのがこのヴィース教会だったのだそう。
これはぜひ、細かい部分まで生で見てほしい装飾です。
実はこの教会、去年旅行でドイツに来た際にバスの時間を間違えて訪れられなかった苦い思い出があり今回来たのですが、
やっぱりまる一日かけてきてよかったです。
ヨーロッパで様々な教会を廻っているわたしのお気に入りの教会の一つに見事加わりました。
最後に、私が今まで訪れた中で一番好きな教会、ミュンヘンにあるアザム教会の写真を置いておきます。
それではまた!
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