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【ザックジャパン】サッカー日本代表ビッグ3、香川・岡崎・本田の古巣スタジアム1日でまわってみた

こんにちは。

ドイツ・ミュンヘンに留学中の大学生、桜です。


突然ですが、私のアイコンで着ているのは南アフリカワールドカップ頃の18番、最近はおもしろ解説者としても知られる“プロフェッショナル”、本田圭佑選手のユニフォーム。

その本田圭佑の活躍は、サッカーファンの私がど世代のザックジャパン時代なしには語れません。

そんなザックジャパンにおいて、最強のコンビネーションで観るものをワクワクさせるサッカーを見せてくれた前線のトリオが、一時期“新旧対決”でも話題になった、
香川真司、岡崎慎司、そして本田圭佑の「KOH」です。
※ちなみに新しいほうは久保裕也、大迫勇也、原口元気です。


史上最強と言われている今の森保ジャパンもタレントぞろいですが、
「ビッグ3」とも呼ばれたこの前線トリオは今考えるとプレミアリーグ優勝者2人、そしてミランの10番を背負った選手が1人を擁する相当濃いキャラクター。

今回は、日本サッカーを長年支え攻撃に必要不可欠な存在だったこの三人が、各々海外に初挑戦をした古巣スタジアムを、一日でまわりきれるのかというチャレンジ!




超過酷なスケジュール


今日のスケジュールから。

5:03 ドルトムント中央駅

5:12 ジグナル・イドゥナ・パルク

ボルシアドルトムント制覇(香川真司)

6:01 ジグナル・イドゥナ・パルク

6:08 ドルトムント中央駅

8:56 フェンロ駅

VVVフェンロ制覇(本田圭佑)

11:05 フェンロ駅

18:59 シュトゥットガルト中央駅

VfBシュトゥットガルト制覇(岡崎慎司)

21:15 シュトゥットガルト中央駅

23:13 ミュンヘン中央駅


地図上では、ドイツ→オランダ→ドイツと言うこんな大移動。

朝5時から夜の11時過ぎまで電車に乗るというあまりに過酷すぎるスケジュールですが、
テーマを決めた縛り旅行はとても楽しいので朝のうちはルンルン気分。

ちなみに結構時間の余裕を持たせているように見えますが、
フェンロは駅からスタジアムまでそこそこの距離を歩いて往復、
シュトゥットガルトは初めての町(しかも夜)で乗ったことのないバスを探さなければならないので、
失敗は許されない結構厳しめの旅程。

追い打ちをかけたのが、なんとこの日すでに今月分のデータを使い切ってしまっていてWi-Fiがないと携帯がネットにつながらないという最悪のコンディション。


どうなることやら先が危ぶまれますが、とにかく一番最後のミュンヘン行きは特急の切符を買ってしまっているので、そこに間に合わせればオールオッケーとします。

それではスタート!



出発はドルトムントから


実はこの日は北ドイツをぐるりと回る旅の終盤で、ドルトムントに泊まっていたのでそこからスタートです。

朝起きたのはなんと4時半。
眠くて仕方ない体を服に無理矢理ねじ込み、朝5時の電車に間に合わせるべくホテルを出ます。


止まったのはドミトリーチェーンホテル

人も車もいない早朝の道を駅へと急ぎます。

電車には結構余裕で乗車。
ぜんっぜん人がいない。

まず向かうは、香川真司が所属し彼がリーグ優勝にまで導いたとも言える、ボルシア・ドルトムントのホームスタジアム。

ちなみに香川が優勝した年以来、ドルトムントは優勝を逃しています。

駅から7〜8分歩くと、スタジアム・ジグナルイドゥナパルクが見えてきました。
想像より小さかったかも?

ここで写真を撮ることに

今日は全部1人で回るんですけど、自撮り棒兼三脚みたいなヤツをばっちり持ってきているので記念に写真を撮りました。

本田のユニ持ってみました

ちなみに、日本代表の10番を背負いブンデスリーガとプレミアリーグの両方で優勝カップを掲げた彼ですが、
現在はJリーグのセレッソ大阪で、ドルトムント移籍前につけていたエースナンバー8番を再びつけてプレーしています。

実はセレッソは私の地元のクラブで、私も子供の頃から年パスを買って通っていたほど応援しているクラブチーム。

セレッソで歌われていた「か〜がわしんじ〜 ラララ〜ラララ〜ラ〜」がこのスタジアムから世界に広まっていくのを“やべっちFC”で見ていた頃の気持ちが懐かしいです。

「K」制覇!

ここから長旅が始まるので早めにドルトムント中央駅へ戻ります。


隣国オランダへ、本田のユニと共に


さて、続いて向かうのはお隣の国オランダの端っこの街、フェンロです。

乗り換えも含めて三時間弱で到着するこの行程の途中で、チケットなしで乗車している乗客が検札に引っ掛かり罰金を払う現場を目撃。

その人、私の真ん前に座っていたのに検札が来るのを見た瞬間トイレに駆け込んだので怪しいな~と思っているとドンピシャでした。

これに遭遇するのはドイツに来て二回目


フェンロに到着。

フェンロ中央駅にフリーWi-Fiが無くてマップが開けず困っていると、駅のお姉さんがスタジアムまでの道順が書かれた紙をプリントアウトしてくれたものの、これもオランダ語で読めず・・・笑

結局お姉さんのジェスチャーを頭に叩き込んで自力で頑張って歩くことに。

思ったよりド田舎って感じで、本田はここに二年間住んだのか~と思いながら歩きます。

見えてきました。


オランダ一部リーグ、過去には本田圭佑だけではなく吉田麻也や大津祐樹も所属したVVVフェンロの本拠地、デ・クールに到着です。

世界で6人目のW杯3大会連続ゴール&アシスト、日本人史上初W杯3大会連続ゴール、日本代表得点数ランキング歴代4位、

2010年代のサッカー日本代表を語るうえで欠かせない人物こそが、ここフェンロで海外キャリアをスタートさせ、現在は監督業や経営者もこなす“現役”サッカー選手、本田圭佑。

個人的には小学校二年生の時に彼と中田ヒデの対談をテレビで見て以来将来の夢が「本田圭佑のお嫁さん」で、南アフリカから帰ってきた空港でのグラサン本田もサッカースクールの体験で「夢ノート」の話をする本田も日本代表としてホテルに滞在していた本田も生で見てきました。

一番の思い出は新潟のキリンカップでJFAの抽選に当選して、バスから降りてスタジアム入りする選手たちとハイタッチした時、
他の選手は音楽を聴いたり談笑しながらだったのに彼だけは、私たちハイタッチキッズ一人一人に会釈して「こんにちはー」と挨拶してくれたこと。

今考えても、子供にも礼儀を忘れないあたりが本田だな~と思うし、その日緊張で手汗と共に握りしめたまま渡せなかった応援の手紙もすごく懐かしい。

ちゃんとユニ持ちました

本田エピソードを話すときりがないですし、ミームになるほどネットでも人気の彼なのでここで色々紹介することはしませんが、
私の好きな彼のゴールをいくつか。

①ミランでの有終の美


小学校の卒業文集で誓ったイタリアの名門ACミランの10番を背負うも、チームの不調とド被りしたこともあって思うような結果が残せなかった本田が、ミラン退団前最後の試合で観客のブーイングをホンダコールに変える素晴らしいフリーキックを決めたこのゴール。

恐らく彼のキャリアでもっとも苦しかったであろうミランでのこのゴールを見ると、今でもほんとに涙が出そうになります。

②伝説のハンド

“神の手”で有名なのはマラドーナですが、本田の神の手が私は大好きです。


客席からのすごくいい動画を見つけたのでそれを貼っておきます。

これ、国際親善試合のイングランド戦でランパードがFKを蹴るシーンなのですが、無我夢中でとっさにやってしまったとしても明らかに反則過ぎます笑
ちなみにこれはペナルティエリア内なので当然PKになるのですが、そのPKも守護神川島が止めてしまいます。

相手がいたたまれないにも程があります。

③ロシアW杯での本田圭佑最後の雄姿

予選での本田不要論を跳ね除けて選出された自身最後の日本代表での最後のプレーは、彼の名を世界にとどろかせた8年前のW杯で披露したのと同じ、綺麗な無回転フリーキックでした。

この美しいブレ玉が入らなかったのを見た時、何か得体の知れない悲しい感覚になったのを覚えています。
それは日本のW杯敗退を予感したからなのか、もしくは本田が日本代表としてプレーする最後だと察したからなのか…

ちなみにこの直後です、あの名言「きよきよしい」が生まれたのは。


「H」制覇!
景色、よかったです(笑)


本田の古巣を全制覇するにはあと何年かかるんだろう…と思いながら駅へ戻ります。

ちなみに駅でコーラを買おうとしたんですけど、一本400円するの高すぎる。


最後の一人


ここからは約8時間かけて、残るあと一つのスタジアムへ向かいます。

ここから、ネットなし暇つぶし道具なしの長時間電車旅。

乗換のためケルンで15分ほど電車を降りたので、駅前にあるケルン大聖堂をちらっと見てきました。

駅からすぐアクセスできるのすごく便利で良いです。

朝から何も食べておらずさすがに電車で倒れる・・・と思ったのでここでお昼ご飯を調達。

マクド買いました

ここいつも駅のホームめっちゃ汚くて、大丈夫か…と思ってしまいます。

さて、暗くなるまでずーっと電車に乗ります。

途中、ライン川が見えました。

そしてなんと・・・
最後に乗り換えた電車にコンセントとフリーWi-Fiがあったので、やっと音楽を聴くことができました泣

ついでにパソコンも開きました。
ネット環境最高・・・

そしてシュトゥットガルトに到着。

しかし実は、ここまででいくつか電車が遅れていて(ドイツあるあるで覚悟はしていた)予定が一時間ほど大幅に遅れていて、超特急でスタジアムに行かないと間に合いません。

しかもシュトゥットガルト中央駅周辺が工事中で道に迷ってしまって電波も無くて、行きも帰りも予定していたルートには間に合わない・・・

ここまできて辞めるわけにはと思い、なんとかバスの中で知らない人に話しかけて乗換案内を調べてもらって泣きそうになりながら行きのバスに乗車。

これがドイツ語圏外だったら終わってました笑

シュトゥットガルトはスタジアムと駅が結構離れていて、すぐそこに見えてきたときは安心感で泣きそうになりました…

ようやく・・・
オランダを出て9時間、ようやく最後の目的地に到着!

日本代表得点数ランキングで本田圭佑を上回る歴代三位、オッズ5001倍と誰も予想だにしなかったレスターシティのプレミアリーグ優勝を成し遂げた主要メンバー・岡崎慎司の古巣スタジアム、MHPアレーナです。

岡崎がいれば得点力には困らないとまで思わされたほど、足でも頭でも決められるゴリゴリタイプのワントップ。
史上最強メンバーだと言われ得点力も回復してきていると言われる現在の日本代表ですが、ワントップの決定力と言う意味では岡崎が恋しくなったりもします。

例に漏れず本田のユニをもって
「O」制覇!

さて、だいぶ疲れも見えてきましたがここで、サッカー日本代表かつての”ビッグ3”「KOH」全制覇です。

試合を見たわけでもないし本人に会ったわけでもないけれど、やってみたかったチャレンジの達成に満足感がすごいです。

とっても楽しかった!!!


ビールと共に優雅に帰ります


いろんな場所へ旅していますがそれでも稀にみる疲労感。
もう限界だと思い、DBのお店でビールを購入。

レジのお姉さんに「どれがシュトゥットガルトのビール?」と聞いて教えてもらった瓶ビールを選びました。

そして今日ここまでの移動はすべて「Deutschlandticket」を使ってタダで乗車していたのですが、流石に体にも時間にも限界が。
特急列車ICEの切符を買って早く帰ることにしました。

ちなみにお金をかけて電車移動したのは、9月にヴォルフスブルクで日本代表戦を観た帰りの夜行ICE以来のこと。

上から二番目のやつに乗りました
久しぶりのICE

座るや否やビールを開栓。

まじで美味かった

結局ミュンヘンに着いたのは11時半。
長旅の疲れを帰ってゆっくり癒すことにします。


以上、ザックジャパンのビッグ3香川、本田、岡崎の古巣スタジアムを一日でまわってみるチャレンジ、無事成功しました。

もう当分の間、こんな長時間の電車旅はしなくていいかな、、、笑


それではまた!

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