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不要不急の引っ越しが断捨離へ踏み出すきっかけになった

唐突だが、引っ越しをすることにした。

大阪に引っ越して2年が経つ。今住んでいるマンションから、別のマンションへ移ることにした。最寄り駅は今と変わらない。

引っ越す意味ありますか?」と問われると、答えに詰まる。どうしてもしなければならないわけではないから。今流行りの「不要不急」というやつではないか? 

しかしながら、もともと引っ越し願望はあった。夜な夜な物件を探しては「お気に入り」に保存していたし、その物件の掲載が終了すると、少ししょんぼりもした。それに、最近になって、友人・知人が引っ越しをする話をチラチラと耳にするようになった。今回、それに触発されたのだともいえる。

1月下旬にもなろうかという頃になり、いざ計画を本格的に実行にうつした。2年前にも引っ越しはしていたから、もう慣れたものだと楽観的になっていたら、準備を始めると非常に面倒くさいと気づいた。それにカネがかかる。「今のままで良くないですか?」と自分自身で思ってしまうところが悔しい。

家賃と共益費込みで6万円ちょっとというだけでは切迫感はなかなか伝わらないのだが、実は「敷金」と「礼金」合わせて7万円かかることを見落としていた。そんなこんなで「あー、やっちまったなー」気分が余計に増幅された。

それに、今のマンションは毎日ゴミ捨て放題であるのに対し、次のマンションは市のルールに従ってキッチリ決まった日にゴミ捨てしないといけない。そんなにまじめにやれるだろうかと不安になる。でも、それを破って村八分にされるのはごめんだ。

インターネットの契約もやり直さないといけない。NTTのフレッツ光にしようと思ってインターネットで探していたら、検索の上位に載っていた広告に引っかかってしまい、聞いたこともないように会社とやり取りする羽目になった。今の回線をそのまま移設できたらよかったのに…。それに、工事が入るまで、インターネット難民になってしまうかもしれない。おまけに固定電話の番号も変わるという。メンドクセー。

いろいろと一筋縄ではいかないので「不要不急」と自虐気味にいってみたのはそうなのだが、せっかくなら何かしら前向きに捉えることにしたい。一つ挙げると、「モノが捨てられるようになった」ことである。

以前はとにかくモノが捨てられなかった。だから、一人暮らしにしてはかなりモノが多い状態で過ごしてきた。以前から少しずつ捨てるのがやっとであった。

捨てられないモノの代表格は、本や雑誌、ノート、文房具、映画のチケットやレシートである。収納場所が限られているので、特に本やノートなどは、家の廊下にカラーボックスを置いて収納していたものもあったが、その全容を一挙に把握することは難しかった。

特に思い出のある品については、これまでずっと捨てることを躊躇してきた。このたびは、きっかけがあってこそ踏み出すことができたのである

これまで「思い出のある」ものを残そうとすると、結局片付かないということを何度も繰り返してきた。少し見方を変えて「思い出があり、かつ思い入れのある」ものを残すことにした(ただし、実用品は使用頻度を重視した)。

その結果として、あってもなくてもよかったものに気づいて、それらを捨てることができた本当に自分が好きなものは何かということに気づけた経験だった。

いっそ、反射的にモノを買うのは、キッパリやめてしまおう。

そういうわけで、ここ数日、45ℓのゴミ袋×10は捨てることとなった。ここまで大胆にやれたのは、引っ越しというきっかけがあったからだ。これまでの自分がモノをいかに溜め込んできたかが肌感覚で理解できた。

さらに、断捨離の対象はSNSにも及んでいる。とうとうTwitterの実名アカウントを消した。今度こそ「引退」になるだろうと思っている。宮崎駿みたいにはならないぞ。

「捨てられるものはすべて捨ててしまおう」という「断捨離ムード」が自分の中で最高潮である。

そうはいってもやはり人間そう簡単に変われるとは限らないので、物欲に襲われそうになったときは、この記事を読み返すことにしたい。

そんなことを言ってはみたものの、すでに新しい家具がほしくてたまらない。それは別腹で。

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