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雪の短歌 「警報級の光の粒だ」

まばたきの瞬間まつ毛の先っぽに
触れてたような光の結露

この身体でお拭きなさいとワイパーの
隙間に積もる雪のハンカチ

雪の降らない島に生まれた僕が
空を仰げば触れる光

あなたにも見せてあげたい白だけど
街のすべてを染めて隠した

大都会、白く染め行く立春の
警報級の光の粒だ

短歌「警報級の光の粒だ」

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