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短歌連作七首「サマー・ソルジャー」


カーラジオから響くサニーデイ・サービス
雨を弾いて窓に七色

焦げついた気持ち火照(ほて)った魂に
生温い風、君に会いたい

そっちはどう?って聞かずとも
知ってる君は君のまんまだ

炭酸のペットボトルを開けるとき
弾け飛ぶ泡くらいの青春

僕たちはサマー・ソルジャー
あの夏の心はいまも火照ったままさ

空はどこからどこまでが空色で
僕らいつまで若者なんだ

夏がくる。にはまだ早く春雨の
ペトリコールにブルーは香る

短歌「サマー・ソルジャー」

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