風立ちぬを見たと言う話

ジブリの風立ちぬをレンタルしてきた。
ジブリはなんというか、芳醇でふくよかだなぁといつも思う。こう、手触りがふんわりしているというか。
風立ちぬは戦争にまつわるパートでそこにカッターの刃みたいな鋭いところも感じられて良かった。
あと時の流れ等の場面転換がスムーズで上手い。不要な台詞回しがないのもいい。全体的な無駄のなさがお見事。余白はあるのに無駄がないからふくよかに感じるのだろう。

二郎の夢パートがおそらくは内面を伝えるための場面なのだと思うのだけど舞台の整え方が綺麗。憧れと現実を分かりやすく見せてくれる。

見る前は恋愛的なところは要らないと思ってたけど二郎もただの人だよって言うところを見せる目的と、女性側の生き抜き方とか哲学を描き込むためにはあってよかったかな、と。
ただ病気が病気なだけにあまり側に居られるとヒヤヒヤしてしまう気持ちもある。結構イチャイチャしたいタイプの二人をそこまでイチャイチャしたいタイプではない私が見たせいか尚更そう思う。二郎はあのあと結核うつらなかったのかな、とか黒川家は無事だったのかしら、とか要らぬことを考えてしまった。いや多分みんな気になったことない?
黒川さんが実直で、でも人情家でいい人で、奥様の描き方も良かったので尚更「どうか黒川家に結核がうつっていませんように…」と思ってしまった。

二郎の声優が庵野で良かったのかはちょっと最後まで分からなかった…

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