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命を頂き、ご馳走に感謝。

先日、元芸子さんの誕生日会にお招き頂いたので行ってきました。

会場は京都にある古民家を改造したイベントスペース。

イベントスペースには名前があるのですが、看板は出ておらず、かなり迷いました。。

京都には、こういった看板を出さない一見(いちげん)さんお断りなお店があります。


地図を頼りに、なんとか会場に到着。

誕生日会には30人ほどの参加者が集まり、一緒に食事をします。

参加者は大人の方ばかり。

「乾杯!!」

で食事が始まるのかと思いきや、ぼくにとっては意外な挨拶で食事が始まりました。

誕生日を迎えた元芸子さんが一言。

「食事の前に、みんなで食べものに対する感謝の気持ちを込めて、挨拶をしましょう。」

みんなで手を合わせて、合掌。

「あなたの命を大切に、いただきます。」

その元芸子さんは、病気で命を失いかけています。

命と真剣に向き合ったその方の言葉には重みがありました。

「乾杯」ではなく「いただきます」

「いただきます」は、命を頂きますという意味で、食べものは大切にしないといけない。

そんなことはよくわかってるつもりでした。

しかし、飲み会ばかりが続いていたこともあり、乾杯で食事が始まると、「いただきます」を忘れてしまうこともしばしば。。

深く反省。。


ご馳走さまの語源

食事が始まりました。

すると、元芸子さんの挨拶に感動した参加者の1人が「ご馳走さま」(ごちそうさま)の語源について語り始めました。

「ご馳走さま」という言葉には、なぜ「走」という文字が含まれているのでしょうか。

馳走とは、走り回るという意味。

昔は今のように簡単に食材が手に入らず、馬を走らせ、あちこち食材を探し回ったそうです。

ときには馬も使わず、自ら狩りや採集を行い、客のために走り回りました。

そんな大変な思いをして食事を用意してくださったことに感謝したことから、食事の挨拶として「ご馳走さま」が使われるようになりました。


「ご馳走さま」にそんな意味があったとは全然知りませんでした。

「いただきます」で、食材に感謝し、
「ご馳走さま」で、食材を集め調理して下さった方に感謝する。

きちんと意味がわかった上で食後、みんなで挨拶。

「ご馳走さまでした。」

楽しいだけでなく、ぼくにとって学びある誕生日会となりました。

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