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【フランス】ルノワールの絵が出品!小さな街のオークション

オークションなんて、遠い世界の出来事だと思っていた。
すごいお金持ちが行くところなんでしょ?と。

今住んでいるアリエ県ムーラン市はフランスのど真ん中にある人口2万人の小さな街。
「ルノワールがオークションに出るらしいから行ってみよう」と夫に誘われ、友人カップルも誘って行ってみることにした。

新聞の記事。

田舎だから気後れしないで行けそう。ルノワール見てみたい。

開始時間少し前に着くと、まだ会場は開いていない。
待っている人たちも普通の感じでひと安心。

当日のパンフレット。123点の出品作が収められています。
絵画、家具、食器、鏡などなど。

会場の雰囲気はなごやか。はじめてがここでよかった。

この日の一品目がルノワール。前方にスライドでオークション価格なども移される模様。左の人たちは、電話で参加される方の対応用。
ネットで参加する業者もあるようです。

残念ながら、ルノワールは現物は見られませんでした。
盗まれたり、傷つけられたらたいへんですものね。

オークションが始まると、テンポのよく小気味よく値段が上がっていきます。60000€(900万円くらい?)からはじまって、落ち着いたのは72000(1100万くらい)€。電話参加の方が競り落とされました。

最終価格は、買う人次第。最低価格と希望価格の間もあれば、希望価格を大きく上回ることもあります。希望者がいなくて、落札されない品も。

わたしがこの日一番心魅かれたのは下の絵。ルーベンスの弟子作と言います。でもルーベンスも触ったかも。希望価格を大きく超え、3000€で落札されました。
45万円。高い。でも、買えない金額じゃないことに驚きます。

ルーベンスの弟子作。

ほかに気になったのは、ピカソ作のお皿。こちらは本人作。7700€(115万円くらい)で落札されました。
高いけれど、ピカソ作の品が自宅に来ると思えば、高くないかも。

有名作家のものを除くと、実物が展示されている場合がほとんどです。

大きさに圧倒される鏡。ホテルやレストランなどにいいですね。

1時間ほどして飽きてきたので、途中で帰ろうかと思ったら、同行の知人が欲しいものがあるというのです。

下の写真、左側の白い大理石の彫像。
素敵ですね。

価格は200€から。さあ、どうなる?

この時点で気づきます。オークションは参加する方が楽しい!

少しずつ価格があがっていきます。

彼はどうしても欲しいみたい。希望売却価格の300€も超えました。結果は?
見事420€で競り落としました!やった!

ほー。買っちゃいましたね。あなた。

市役所にお勤めです。

オークションが俄然身近になって、次回は参加したくなりました。
どんな出会いがあるのでしょう。

本気で参加する場合は、オークションの前に出品される品々を事前に見る機会があるようなので、下調べに出かけた方がよさそうです。
今度は事前に見に行こう。

オークションは入場無料。わたしのように見るだけも可能です。

フランス旅行の際、オークション会場に入ってみませんか?

もしかしたら、フランス土産は「ルノワールの絵」などということになるかもしれません。

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