蛍々

燃え立ち煙と化す

蛍々

燃え立ち煙と化す

最近の記事

I don't know what to say (3,000字)

1.  池脇からの連絡は約2ヶ月ぶり。最後に会ったのは緊急事態宣言が出される直前だった。いつも通り「明日、昼飯ついでに」ということで時間も店も確認し合うことなく、5分ほどの時間差で行きつけの喫茶店で落ち合った。  店先のブリキの看板に「since1986」とある通り、いかにも純喫茶然とした佇まいながらも、跡を継いだ2代目店主が新調したであろう店内装飾品や一部のカトラリー類が - それだけなら都会のカフェに並んでいそうな洗練された - チグハグとも混沌とも猥雑とも違うなんと

    • コロナ禍に「文明はなぜ崩壊するのか(レベッカ・コスター著)」を再読

       戦争やテロ、気候変動、食糧不足、政情不安に金融危機や宗教紛争などの不穏なニュースに触れる機会が増えると「そろそろこの世の終わりを迎えるんだろうか」とぼんやり考えることがある。 さらに、対岸の火事だった「ウイルス蔓延」が実生活にまで影響を及ぼす世界的規模になると「いよいよか」と。ただ、災難の積み重ねの結果というよりはこの「ウイルス蔓延」という、いち事象にこそ(字面語感にも責を問いたいが)、そのエネルギーが秘められているように思えてならない。 聖書の記述がそう思わせるのは当然と

      • パルタガス セリーD No.6 / Partagas Serie D No.6

        2014年のハバノス・フェスティバルでリリースされたパルタガスシリーズで最も短い葉巻。 No.4やNo.5に似ており、同じリングゲージを共有。No.4ほどではないもののボディはパワフルでウッディ、コーヒー、バニラ、濃厚で強いニコチン、活きの良いペッパーのコクなど、パルタガス特有の風味がある。No.4好きには持ってこい、冬の寒空で恋しくなる1本。 パルタガス セリーD No.6 / Partagas Serie D No.6 ペティコロナ リングゲージ: 50 長さ: 90m

      I don't know what to say (3,000字)

      • コロナ禍に「文明はなぜ崩壊するのか(レベッカ・コスター著)」を再読

      • パルタガス セリーD No.6 / Partagas Serie D No.6