春に散る Gメン どちらも素敵な映画なのに水を差す卑しい人種がいる

芸能記事というものは多少は色を付けて書かれているもの…というのは判る。今回の記事元になっている日刊ゲンダイなどはゴシップとしても(個人的に)ド三流の媒体であるのだが、もうちょっとメディア媒体の記事を書くのであれば冷静な記事を書いてもらいたいと思うのである。

それを感じたのが、
日刊ゲンダイの「横浜流星の主演映画が連チャン空振り…まさかの事態に大河ドラマ準備中のNHKまで真っ青!」という記事だ
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a863d01cb7d49aed3c8bce1d166fd6fb02c9773


春に散る公式サイトより https://gaga.ne.jp/harunichiru/

佐藤浩市と横浜流星のダブル主演であるこの作品。
興行的な数字だけでいえば伸びきれていないところがある。主演2人を始めとしたパブリシティ(宣伝)の露出などが多い割には…といえるのは事実だ。だがTBSの各種番組でのPR効果としては効果を感じられなかったのはPRの仕方がバラエティに出演し「ぜひ御覧ください」といった
あまりにも稚拙なPR展開」にあったことは他ならない。
TBSがお金を出して居るのであれば、もっと作品そのものに寄り添ったPRをするべきだったのではないか?と思う。

それが判るのは、映画を観た人の満足度の高さと熱量だろう。
映画サイトでの評価点も一定数以上をきちんと確保をしており、
横浜流星の演技にかけるストイックさや本気度などは高い評価をえているのは間違いない。佐藤浩市との共演も含めて彼の役者として評価が揺らぐところはない。
また「ヴィレッジ」の事も書かれているが、そもそも「ヴィレッジ」もエンタメ映画ではなく作品そのものも人を選ぶ内容になっている。そういった
「作品ごとの色合いの違い」といってことに触れているが薄っぺらい。



Gメン公式サイトより https://g-men-movie.com/

記事内で対象として出しているのが「Gメン」である。
こちらは岸優太くん主演の漫画原作であり、田中圭や高良健吾なども出演。非常に良くできてたエンタメ映画であり、万人に受ける作品になっている。
さらに観客動員数も多かった…とあるのだが、大切なのはこちらはテレビ局がバックについていない。ゆえにTV局を超えてPR展開ができた部分はある。
(もちろん 春に散る も局に関係なくPRは合ったが弱すぎる)

さらに見た目の数字には触れているものの、上映館数と各映画館の上映回数が違うことに全く触れていない

Gメン290館
春に散る249館

と普通規模の映画よりも少し多めほどの2作品ですが、各映画館の上映回数に若干の違いがある。Gメンが1日6回上映があった一方で、春に散るは5回の上映。1回の違いかもしれないが、1回×上映館数の違いを考えると、意外と馬鹿にならない数字にもなってくる。

が、
大切なのはそこではなく、それぞれの映画に良さがある…ということに全く触れない記事の構成に問題があるようにも感じられる


そもそもでいえば、エンタメ映画である「Gメン」と
小説原作で人生訓を描いた「春に散る」では集客の基盤そのものが違う。
それを数字だけで判斷をする…時代ではないし、円盤の売上やその後のTV放送の視聴率などの「そのコンテンツで後々どれだけの収益を挙げられるか」といった、コンテンツ全体で判断する時代
になってきているのに、上辺の数字だけで横浜流星の俳優としての価値に泥を塗るような記事になっている。


NHK 大河ドラマHPより https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/tag/index.html?i=00621

そこに付け加えているのが、横浜流星出演予定のNHK大河ドラマへのネガティブキャンペーンとも取れる文章だろう。

脚本の森下佳子さんについても「おんな城主ー直虎ー」のネガティブ文章だけで、彼女が過去に関係した「天皇の料理番」「とんび」「JINー仁ー」「世界の中心で、愛をさけぶ」「ファーストペンギン」などきちんと視聴率一定数取れた作品には触れていない。

確かに関係した映画は若干苦戦したものもあるが、印象的なドラマも担当してるので一概に低視聴率の脚本家とは言い切れない。

しかしこの記事を読む限り、そう捉えられるように構成されている。

記事を書いた芸能ジャーナリストなる人の年齢は67歳。
古い人間の古い感覚による記事」であったとしても
「いまだに誰かをこき下ろすことで満足を得ようとする文章」
を載せるのを止めるべき時代だと感じるこの頃。

映画をきちんと見て、このいい作品がなぜ集客できないのか?を書くほうがよっぽど多くの人にとってプラスになる記事になる

ほんと芸能ジャーナリストだかなんだか知らないが、
卑しい文章であり、卑しい職業であることは間違いない。


「春に散る」
「Gメン」
どちらも素晴らしい作品です。映画館で観るべき、観る価値のある作品なので、一人でも多くの方に観てもらい…と切に願います。

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